会津若松市は新年度、同市の会津図書館で所蔵する会津藩関連の古文書などをデジタル撮影し、高精細画像をインターネット上で公開する「デジタルアーカイブ事業」を展開する。 資料に直接触れることで生じる汚れや破損を防ぐ一方で、デジタル化した資料をいつでも閲覧できるようにして会津藩の研究などを促進する。画像の公開は、来年3月末までに始める予定。 デジタル化されるのは、江戸時代後期の藩士の出自などをまとめた「諸士系譜」、戊辰戦争後の旧藩士らの動向が分かる貴重な資料「南部移転人別帳」など古文書471点。 同図書館には、会津を離れた藩士の子孫から先祖に関する問い合わせが多いため、所蔵する2千点以上の資料から、藩士関連の記録などを中心にデジタル化することを決めた。 このほか、会津藩主松平容保(かたもり)が江戸に出向く様子を描いた「参勤交代行列図」など絵図5点も公開する。 市は今後、ほかの古文書や古写真などのデ
富岡町は8日、移動図書館として新車両を導入した。町のシンボル・夜の森地区の桜をデザインした車両が町民の避難先も定期的に訪れ、移動図書サービスを通じて古里との絆をつなぐ。 車両は2トントラックを改造し、これまで使用していた移動図書館の2倍の約千冊を積むことができる。車体には満開に咲き誇る桜の下に集った人たちが読書を楽しむ光景をデザインした。大型モニターも搭載し、現在の町の風景などを映し出す。 町内をはじめ、町民らが避難しているいわき、福島、郡山3市の計15カ所を定期的に巡る。 新車両の出発式が町図書館前で行われ、高橋保明副町長が「移動図書館をきっかけに古里・富岡を感じてほしい。新型コロナウイルスの影響が広がる今だからこそ本を楽しんでほしい」と呼び掛けた。 問い合わせは町図書館へ。
県がん診療連携協議会相談支部会による「出張がん相談&特別講演会」は2日までに、白河市立図書館で開かれ、福島医大地域産婦人科支援講座教授の本多つよしさんががん医療などについて解説した。 本多さんは「がん医療の現状と取り組みについて~がんと上手につきあうために」と題して講演した。 外科療法などの「局所療法」と抗がん剤などの「全身療法」の解説や緩和ケアなどを紹介。「がんの治療は日進月歩している。悲観的にならず、われわれと一緒に闘ってほしい」などと述べた。 また、がん検診について「安心を得るために、何も異常ないということを確認するためのもの」として、定期的な受診を呼び掛けた。 講演後には、がん相談支援センターの紹介や、がん検診とセカンドオピニオンについての寸劇が行われた。 県内のがん診療連携拠点病院のがん相談員による相談コーナーも設けられた。
福島県二本松市出身で米イェール大教授を務めた歴史学者朝河貫一について学術的な功績を改めて考えるシンポジウムが11日、朝河の母校である都内の早大で開かれた。朝河貫一学術研究会の主催、国際和解学研究所、朝河貫一顕彰協会の共催。 テーマは「朝河史学からたどる国民性と和解」。顕彰協会代表理事の矢吹晋横浜市立大名誉教授(郡山市出身)と甚野尚志早大教授(福島市出身)が講演し、浅野豊美早大教授(桑折町出身)が司会を務めた。 朝河は日本と欧州の封建制の比較研究で実績を挙げる一方、開戦を阻止しようと奔走した太平洋戦争に突入すると、各国の国民性について思索を巡らせた。 矢吹氏は「国民性とは歴史的に形成されたものだ」と分析した上で、太平洋戦争で日本が軍国主義に突き進んだ要因について「朝河は軍部に国民が妥協したとみていた。(日本人の)妥協という国民性は封建制から生まれた」と指摘した。 甚野氏は朝河が国民性に関心を
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く