来館する機会の少ない市民に利用を促そうと石垣市立図書館(桃原直館長)は13日、開館時間を2時間延長する「ナイトライブラリー」を初めて開いた。通常の貸し出しや返却、学習室の利用のほか、閲覧室中央スペースで映画の上映も行った。来館者から「とてもいい取り組み。継続してほしい」など喜ばれる一方、周知不足で来館者数は少なかった。同館では、今後の開催も含め、より多くの市民の利用につながる行事などを企画していきたい考えだ。 同館は、初の試みで受け入れ態勢に懸念があるとして、フェイスブックやホームページ(HP)、同館だより「南風(ぱいかじ)」、八重山のイベントなど情報を紹介するサイト「やいまタイム」など一部に周知を限定。 その影響からか通常の閉館時刻の午後7時から同8時までの来館者はわずか3人程度にとどまった。同館によると、映画を鑑賞したのは約20人。上映終了後は鑑賞者を対象にアンケートを実施した。 「南
■県立図書館資料移送 2018年度の石垣市立図書館協議会や石垣市立八重山博物館協議会が相次いで開かれさまざまな問題点が論議された。 図書館協議会では県立八重山分館から移送された資料の状況が説明された。移送された資料は5万5189冊。沖縄関係資料は同じ資料が2冊以上市立図書館が所蔵している場合は県に返却するという。児童書は市内の幼稚園や小中学校に配布し、リサイクルとして個人や保育所、福祉団体に引き取ってもらったという。 県立図書館八重山分館廃止問題が浮上してから10年余。2007年、県教育庁が廃止を突如発表し、その後、図書館の存続を求める声が相次ぎ八重山3市町議会も存続を要請するなどしたが、教育庁はこれを無視、廃止を決定。その後、市民に説明のないまま、石垣市が廃止を条件付きで同意した。 ■協議会設置をほごにした責任 市民に促され中山市長は、県立図書館の蔵書や八重山の図書館行政について考える八
第1回石垣市教育総合会議で教育環境の整備充実や全国学力テストの学校別公表などについて意見を交わす委員ら=9日午前、市立図書館視聴覚室 市長と教育委員会が教育に対して重点的に講ずるべき施策などについて協議する第1回石垣市教育総合会議(議長・中山義隆市長、委員6人)が9日午前、石垣市立図書館であり、教育環境の整備充実や部活動指導の教員の負担軽減、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の小規模校を除く学校別の公表などについて委員が意見を交わした。 教育環境の整備については、小学校20校中7校と中学校9校中4校の学校図書館の蔵書が、文部科学省基準蔵書率を下回っている現状があり、11校の蔵書率達成には2000万円程度が必要であることなどが示された。 委員からは学校施設の修繕について「予算を確保して早期に対応してほしい」との声が相次ぎ、中山市長は「年度途中で入札執行残などが出た場合に市全体で合わせて
「石垣市立図書館に行こう」を作詞・作曲した宇根底洋子さん(中央右)と編曲した大田将之さん(同左)、歌を担当した仲程玲さん(右端)、宮良りをさん(左端)=5日午前、同館 石垣市立図書館(野底由紀子館長)への来館を呼び掛ける歌「石垣市立図書館に行こう」が完成し、館内で5日開かれた「こどもの日」スペシャルおはなし会で初めてお披露目された。臨時職員の宇根底洋子さんが作詞・作曲、資料サービス係長の大田将之さんが編曲したもの。同館の特徴や良さが詰まった歌詞を、木琴の柔らかな音と軽快なテンポに乗せた曲調となっており、野底館長は「図書館をもっと知ってもらい、多くの人に来てもらいたいという職員の気持ちが歌に表れている。イベントなどでも歌っていければ」と喜んでいる。 宇根底さんがことし3月末、「図書館で会いましょう」(作詞作曲・弓削田健介)という歌を聴いたのがきっかけ。同館の良さを聞こうと、ことし1月から2月
石垣市立図書館(野底由紀子館長)は、市内の保育所や幼稚園、小中高校などを対象に行っている図書の団体貸し出しの利用を増やそうと、対象団体に利用を呼び掛けている。 団体貸し出しする図書は児童書や紙芝居、一般書など8種類から選べる。冊数はA団体(学校図書館)が最大300冊、B団体(学年・学級文庫、幼稚園、保育所、地域文庫)が最大100冊。期間は図書の予約状況で異なるが、1階児童室の本は1カ月、2階書庫の本が3カ月となる。 利用しているみやら保育園の鈴木香名子保育士は「いろいろな種類の本が借りられるので助かり、子どもたちも喜んでいる」と話す。 石垣市内の利用対象団体数は約300。これに対し15年度の利用数は77団体と少なく、野底館長は「図書館にはたくさん本があるので、ぜひ利用してほしい。借りに来る時間がない団体には、事前連絡をいただければ、こちらで本を選び配達も可能」と多くの利用を呼び掛けた。
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