今回の33社の取材のなかには、「クライアントソフトやサーバーソフトをバージョンアップしない」という基本方針を貫く企業も5社あった。日本精工や住友電気工業、ツムラ、大阪ガス、サイバーエージェントである。体制や仕組みを整備し、ソフトベンダーの保守サポート期間に振り回されず、同じバージョンを長期にわたって使い続けている。 シンクライアント化で移行を回避 日本精工は、仮想化技術とシンクライアントを使い、クライアントソフトのバージョンアップを回避している。「ソフトのバージョンアップや改修作業、パソコンの入れ替えなどにかかるコストを抑えるためだ」。日本精工の情報システム子会社であるNSKネットアンドシステムの柳沢俊明ネットワークソリューション部ITアーキテクトは、シンクライアント導入の狙いを語る。 同社は、マイクロソフトのアプリケーション仮想化ソフト「Microsoft Application Vir
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