夏になると両親が買ってきてくれる手持ち花火は、小さな頃の私にとってはとても特別なものでした。鮮やかな火花や火薬の匂い、煙の向こうに見える家族の姿は夏の大切な思い出です。 特にその日の最後の花火として楽しんでいたのが「線香花火」。妹や父と、どっちが最後まで火花を落とさずにいられるか競争し、子供心ながらにその繊細な美しさに魅せられていました。 古くより日本で楽しまれてきた線香花火ですが、現在手軽に買うことのできる線香花火はほどんどが中国製であることを知っていたでしょうか。国産の線香花火は今ではとても希少な存在となっているのです。 そんな中、日本の線香花火をより良いカタチで残していきたい、と国内で生産をしているのが「線香花火筒井時正」。和紙、火薬にとことんこだわり、一つ一つ手で丁寧に作られている線香花火です。火薬や和紙のより方の違いで、最後まで美しく火花を散らすものになるのだそう。 この線香花火