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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (35)

  • 太陽系から一番近い星に系外惑星を発見

    【2012年10月17日 ESO/NASA】 太陽系にもっとも近い4.3光年先の恒星系リギルケンタウルスに、地球と同じくらいの質量の惑星が見つかった。また、4連星の中にある惑星の発見も発表されている。 リギルケンタウルスBと惑星の想像図。左下にリギルケンタウルスA、右上に太陽も描かれている。クリックで拡大(提供:ESO/L.Calçada/Nick Risinger (skysurvey.org)) リギルケンタウルスは南半球ではよく見える明るい星だが、日では沖縄など限られた地域でしか見られない。クリックで広域図を表示(ステラナビゲータで作成) リギルケンタウルス(アルファケンタウリ、トリマンなどとも呼ばれる)は南半球の空ではよく目立つ1等星だ。何より有名なのはこの星が、太陽系から4.3光年しか離れていない太陽系からもっとも近い恒星だということである。実際はリギルケンタウルスA、B、そし

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    trini 2012/10/18
  • もうすぐ太陽圏脱出? ボイジャーの周りで宇宙線が急増

    【2012年6月15日 NASA】 35年前に打ち上げられ、太陽圏の果てを目指し続ける探査機「ボイジャー1号」が測定する宇宙線がここ1か月で急増していることがわかった。人工物が初めて太陽圏から脱出する歴史的な日が近づいているようだ。 1977年に打ち上げられ現在は太陽圏の果てを航行しているNASAの探査機「ボイジャー1号」。178億kmの距離から16時間36分かけて届いたそのデータから、探査機の周囲の宇宙線が急激に増えていることがわかった。2009年1月〜2012年1月の間では25%の増加だったが、5月7日以来、1か月に9%というペースで急増しているという。 太陽圏と恒星間空間の境界付近では、太陽風の荷電粒子と、超新星爆発で生成され恒星間空間から飛来する宇宙線とがせめぎ合っている。計測される宇宙線が増加したということは、それだけ「外の世界」に近づいているという証だ。 「越境」の目安として、

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    trini 2012/06/15
  • 銀河中心の重すぎるブラックホール

    【2012年6月15日 NASA】 銀河の中心で恒星が集まる「バルジ部」と、そのさらに中心にある超大質量ブラックホールは共に成長すると考えられてきたが、ブラックホールの成長だけが異様に速い銀河が見つかった。NASAのX線天文衛星「チャンドラ」の観測により外部要因の可能性が除外されたことで判明したものだ。 銀河の外観図。銀河円盤の中心にある膨らみが「バルジ」で、その中心には超巨大質量ブラックホールがある。全体を球状に包むのが「ハロー」と呼ばれる部分。例はM104「ソンブレロ銀河」(提供:NASA/Hubble Heritage Team) 「チャンドラ」が観測したNGC 4342(左)とNGC 4291(右)。X線画像と赤外線画像を合成している。クリックで拡大(提供:NASA/CXC/SAO/A.Bogdan et al(X線); 2MASS/UMass/IPAC-Caltech/ NASA

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    trini 2012/06/15
  • 「ひので」が太陽極域磁場の反転をとらえた

    【2012年4月19日 国立天文台】 最近少しずつ活動が活発化してきている太陽。衛星「ひので」が両極域の磁場を観測したところ、北極の磁場はほとんどゼロの状態に近づいていることが発見された。北極磁場は間もなくマイナスからプラスに転じると予想される一方、南極磁場は変化を見せておらずプラスのままであることもわかった。 太陽の極域磁場のようす。オレンジはマイナス、水色はプラスの磁場を表す。北極ではマイナスからプラスへ反転しつつあるが、南極はプラスのままであることがわかる。クリックで拡大(提供:JAXA/国立天文台) 太陽は平均11年の周期で活動の極大と極小を繰り返している。現在は徐々に活動が上昇してきているところで、来年5月ごろに極大を迎えると予想されている。極大期には黒点数が最大になり、また太陽の南北両極の磁場がほぼ同時に反転する。たとえば1997年には北極がプラスの磁場、南極がマイナスであった

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    trini 2012/04/19
  • 160年前に起こった星の「臨死体験」

    【2012年2月29日 NASA】 りゅうこつ座エータ星の「臨死体験」のあとにできた人形星雲を詳細にとらえたハッブル宇宙望遠鏡の画像が公開された。近い将来大規模な超新星爆発を起こすとみられる恒星のひとつでもある。 りゅうこつ座エータ星は19世紀以前は観測ができないほど暗い星だった。だが19世紀になって急激に明るさを増し、1843年4月にはシリウスに次いで夜空で2番目に明るい星になった。シリウスの約1000倍も遠くにありながらこれだけ明るかったのだから驚異的である。その後、年が経つにつれ再びだんだんと暗くなり、20世紀初めには肉眼では完全に見えなくなった。以来この星の明るさは変化し続けているが、1843年の明るさに到達したことはない。 りゅうこつ座エータ星は連星系を成しているが、2つのうち大きい方は一生の最終段階にある巨大で不安定な星であり、19世紀に観測された爆発はこの星の「臨死体験」とも

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    trini 2012/02/29
  • ロシアの火星探査機「フォボス・グルント」、タイムリミットは12月上旬

    【2011年11月16日 米国惑星協会ブログ】 11月9日に打ち上げられたものの、火星に向かう軌道に乗れず地球周回軌道に留まっているロシアの火星探査機「フォボス・グルント」と中国初の火星探査機「蛍火1号」だが、火星遷移軌道へ投入できるぎりぎりのタイミングである12月上旬まで努力を続けられることが発表された。 8月のソユーズロケットによる「プログレス」補給船の打ち上げ失敗後、初めてとなる有人の打ち上げが11月14日に行われ、無事成功した。現在ISSに滞在している古川宇宙飛行士ら3名の交代要員となる、米ロ3名の宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)へと運ばれ、ISSの無人化が避けられた。 打ち上げ成功の記者会見が開かれたが、記者からの質問は自然と「フォボス・グルント」の話へと変わっていった。 フォボス・グルントは1996年以来となるロシアの火星探査機で、火星の衛星フォボスのサンプルリターン

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    trini 2011/11/17
  • 宇宙最初の星は太陽の40倍 観測からの推定とシミュレーションが一致

    【2011年11月11日 東京大学 数物連携宇宙研究機構/京都大学】 宇宙が誕生して最初にできた星々の質量は太陽の40倍程度であるというシミュレーション結果が出た。観測に基づく推定では太陽の数十倍と予想されており、今回のシミュレーション結果と一致した。宇宙初期の歴史がまた一つ明らかになったと言えそうだ。 シミュレーションによる原始星誕生から32万年後の様子。星が大きくなるにしたがって、周囲のガスを加熱し、原始星にガスが落ち込むのを妨げている。クリックで拡大(提供:京都大学 / JPL-Caltech / NASA) 137億年前に誕生した宇宙には、ほぼ水素とヘリウムしか存在していなかった。そこから星が誕生し、核融合によって様々な元素を合成することで今のような宇宙になったと考えられている。しかし、水素とヘリウムしかなかった時代にどのようにして最初の星「ファーストスター(初代星)」ができたのか

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    trini 2011/11/11
  • 観測・理論・実験で解き明かされた小惑星の衝突と3つの尾

    【2011年10月20日 すばる望遠鏡】 国立天文台、JAXAなどからなる国際研究チームが「すばる望遠鏡」と「むりかぶし望遠鏡」を用いた観測で、小惑星(596)シャイラに現れた3つの尾の成因を明らかにした。これは理論によるシミュレーション、衝突実験によってなされたもので、小惑星同士が衝突した日付やその方向までもが世界で初めてわかった。 むりかぶし望遠鏡で2010年12月12日(左上)と19日(右上)に撮影された小惑星(596)シャイラと、2011年3月2日にすばる望遠鏡で撮影されたシャイラ。むりかぶし望遠鏡の画像を見るとダストが広がっているのがわかる。すばる望遠鏡の画像で小惑星の直線状の構造が捉えられたのは世界で初めて。また点線で囲まれた部分は画像処理で除去できなかった背景の星などで、小惑星やダストとは関係がない。クリックで拡大(提供:国立天文台) 観測と理論の結果の比較。左が12月12日

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    trini 2011/10/20
  • 水星探査機「メッセンジャー」の成果をまとめて発表

    【2011年9月30日 NASA】 2011年4月より科学観測を行っている水星探査機「メッセンジャー」のこれまでの成果をまとめたものがアメリカの「Science」誌で特集号として発表された。ここでは水星の火山活動や表面の組成、磁気圏について紹介する。 探査機「メッセンジャー」は2011年3月に水星周回軌道に投入され、4月からおよそ1年に及ぶ科学観測を行っているところである。水星探査はNASAの探査機「マリナー10号」が1970年代に近づいて以来行われておらず、メッセンジャーが初めての格探査となっている。ここでは「水星の火山活動」「水星の表面状態」「水星の磁気圏」について紹介しよう。 水星の火山活動 北極側から見た水星のクレーター分布。赤い丸が直径20km以上のクレーターを表し、黒い実線で囲まれた領域はクレーターが少なく、滑らかな表面をしている。クリックで拡大(提供:Courtesy of

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    trini 2011/10/01
  • 2つの「太陽」を持つ惑星を初めて発見

    【2011年9月16日 SETI研究所】 映画「スター・ウォーズ」に登場するような、2つの太陽を持つ惑星が実在することが明らかになった。探査衛星「ケプラー」の観測から、200光年先の連星の周りを回る「周連星惑星」が初めて発見された。 惑星「ケプラー16b」(手前の小さな暗い点)と、中心の連星(奥側の2つ)のイメージ。2つの太陽の世界では、どのような光景が繰り広げられているのだろうか(提供:NASA/JPL-Caltech/R. Hurt) NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」は、惑星が恒星の手前に来ることで起きるわずかな減光を検出する手法(トランジット法)で惑星の存在を検知する。 はくちょう座の方向約200光年先にある「ケプラー16」も、この手法で惑星が発見された恒星の1つだ。SETI研究所のLaurance Doyle氏らが、惑星が手前に来るタイミング以外でも減光が起きていることに気づ

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    trini 2011/09/16
  • 毎秒500万トン 惑星のX線過激ダイエット

    【2011年9月15日 X線天文衛星チャンドラ】 X線天文衛星「チャンドラ」などの観測から、恒星からの激しいX線放射が毎秒500万tもの勢いで惑星を削り取っている現象が発見された。惑星の存在で恒星の自転スピードが速まり磁場が活発になっているためとみられ。 コロー2のX線画像。惑星は見えないが、右下に小さく伴星が写っている。クリックで拡大(提供:X-ray: NASA/CXC/Univ of Hamburg/S.Schröter et al; Optical: NASA/NSF/IPAC-Caltech/UMass/2MASS, UNC/CTIO/PROMPT) コロー2のX線放射が惑星を削っていくイメージ図。右上には伴星が小さく見える(提供:NASA/CXC/M.Weiss) 画像は、わし座の方向880光年先にある恒星「コロー2」をとらえたものだ。紫色は星からのX線放射を表しており、周辺領

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    trini 2011/09/15
  • アポロ着陸の足跡が鮮明に 月探査機が低高度から撮影

    【2011年9月7日 NASA】 NASAの月探査機がとらえた、1960〜70年代のアポロ計画着陸地の新画像が公開された。低い高度からの撮影により、2009年の同地点の画像より格段に鮮明なものとなっている。 アポロ17号の着陸地。クリックで拡大(提供:NASA's Goddard Space Flight Center/ASU。以下同) アポロ12号の着陸地。クリックで拡大 アポロ14号の着陸地。クリックで拡大 NASAの月探査機ルナー・リコナサンス・オービター(LRO)が、アポロ12号、14号、17号の着陸地を撮影した。 LROは2009年にもこれらの地点を撮影しているが、今回はさらに低い高度から精細にとらえている。 それぞれの画像には、残された着陸機の降下段(descent stage)と、そこからのびた2輪の月面ローバーのわだちや宇宙飛行士が歩いた跡が写っている。鮮明になったことによ

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    trini 2011/09/07
  • 学会発表 「はやぶさ」最後の軌道解析と理科教育実験

    【2011年6月17日 東京学芸大学天文研究室】 日天文学会春季年会の記者発表が6月13日に国立天文台・三鷹キャンパスで行われた。3のうち、筑波大学のブラックホールの合体シミュレーション研究については6月15日ニュース「銀河中心ブラックホールの形成をシミュレーションで解明」でお伝えした通り。ニュースでは、「はやぶさ」観測と理科の教育現場というそれぞれの視点から「宇宙・科学の未来」を見渡す2つの研究成果について紹介する。 上から下に連なる11個の点が、すばる望遠鏡が2010年6月12日に撮影した「はやぶさ」。約21等級と推定される。クリックで拡大(提供:国立天文台) 光学観測データのみから計算した衝突予測範囲。8時間前にはある程度絞り込めることがわかる。クリックで詳細(提供:記者会見資料より。以下同) 宇宙機からの電波データと光学観測データを組み合わせて計算した衝突予測範囲。今後のサン

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    trini 2011/06/17
  • 天文ニュースで振り返る「はやぶさ」特集

    【2011年6月7日 アストロアーツ】 小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還1周年を記念して、過去の「はやぶさ」関連ニュースを全て集めてみました。「サンプルリターン計画MUSES-C」として初めて登場した1999年の第一報から最新状況まで、イベントのお知らせや後継機情報も逃さず網羅しています。さらに、「星ナビ」の関連記事掲載号リストや映画公式サイトまで、様々な「はやぶさ」情報にリンクしています。 ■ 天文ニュース 2013年にリストアップを終了しています。最新情報は天文ニュースをご覧ください。 小惑星イトカワのサンプル分析 2012/06/13 - イトカワ粒子の海外研究テーマが決定 2012/03/01 - 微粒子に刻まれたイトカワの表層環境 2012/01/25 - イトカワ微粒子を世界へ 研究提案を国際公募 2011/08/29 - イトカワの過去と未来が明らかに 「サイエンス」誌で論

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    trini 2011/06/07
  • 木星に新しい衛星を2個発見 65個に

    【2011年6月3日 CBET 2734】 カナダの研究者らによって木星に新しい衛星が2個発見された。これで木星の衛星は合計65個となった。 国際天文学連合 (IAU) によると、木星に新しい衛星が2個発見され、それぞれに「S/2010 J 1」「S/2010 J 2」という仮符号が付けられた。昨年9月に発見され、その後確認観測を行っていたものだ。 「S/2010 J 1」は2010年9月7日(世界時。以下同)に、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学のBrett Gladman氏、R. Jacobson氏、M. Brozovic氏、M. Alexandersen氏が、米パロマー天文台の5mヘール望遠鏡で発見した。公転周期は約2年。 米ハワイ・マウナケアの3.5mCFH望遠鏡で「S/2010 J 1」の確認観測を行ったフランスのC. Veillet氏が翌日の9月8日、もう一つの衛星を発見し、

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    trini 2011/06/03