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ブックマーク / yaneurao.hatenadiary.com (16)

  • 絶版書籍が電子書籍になるに至るまでの話 - やねうらおブログ(移転しました)

    紙媒体のほうの拙著『解析魔法少女美咲ちゃん マジカル・オープン!』は一度絶版になったんだ。自分で言うのも何だが、リバースアセンブルの名著であり、教科書的な存在であるから、アマゾンのマーケットプレイスでは長らく定価の数倍というプレミア価格となっていた。 プレミア価格になってからも「再販しないんですか?」とブログの読者の方などから問い合わせを数多くいただき、これは再販すべきだよなぁと思って出版社のほうに増刷するか、無料でPDFか何かを公開させてもらえないかと何度か出版社の編集担当に交渉したのだが、これがどうもうまくいかなかった。 まず、文の著作権自体は著者(私)にある。だから絶版になったあと文だけを公開することは出来る。しかし図は、下書きは私が書いたものではあるが、出版社の編集側で手直ししたものがには使われているし、組版をしたのは出版社である。これらに関する権利が出版社にある。また、表紙

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    trini 2015/02/18
  • 将棋における適切なハンディのつけかた - やねうらおブログ(移転しました)

    ※ 今日は、前回記事で書ききれなかった残り半分について書きます。 【前回記事】 将棋における駒落ちのルールとその考察 http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20140414#p1 「コンピューター将棋 vs 人間」という対局において、どんな手合いが適切なのか。コンピューター将棋の近年の進歩はめざましく、10万円未満で買えるような家庭用PCであっても、互角以上に戦える人間というのは将棋人口のうちの一握りであり、もう最後の砦(プロ棋士、あるいはそのなかでもトップレベルのプロ棋士)しか残されていないのが実状である。 将棋ソフトのほうも、「人間の大局観」をプログラムするのが難しいと言われていた時代はとっくに過ぎ去っており、Bonanzaに代表されるような三駒関係という精度の低い評価関数(※)であっても、PCの演算能力に任せて先を読めば(きちんと探索すれば)、トップレベルの人

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    trini 2014/04/18
  • 「捨て駒」がなんだかわかってない奴、多杉 - やねうらおブログ(移転しました)

    今日は『将棋世界』の取材があるのだが、将棋のこと考えていたら寝れないので将棋について日頃思っていることをぶちまけてみる。 もう何度目にしたかわからないのだが、小説やドラマでよく「捨て駒のように俺を粗末に扱いやがって」みたいな表現が出てくるのだが、これが将棋指しから見ると極めておかしい、誤った表現である。将棋について理解のない人にとって「捨て駒」とはそういう認識なのだろうが…。今回はこのことについて詳しく説明する。 まず、将棋は捕獲した駒を手駒に出来る。これはチェスとは違った特徴である。チェスは手駒という概念がないので、取った駒はただ盤上から消えていく。将棋は違う。手駒になる。銀は4枚しかなく、初期盤面では先後2枚ずつ割り振られているが、相手から1枚取るとこちらは盤上に2枚、手駒で1枚と併せて3枚になる。相手は盤上に1枚だけであるから、3対1の戦力になる。 銀の価値が300点だとしたら、相手

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    trini 2014/01/15
  • 天才になるために気をつけるべき3つのこと - やねうらおブログ(移転しました)

    お正月からいきなり何を言いだすのかという感じですが、ちょっと天才になるためのアドバイス的なものを機械学習の観点から書いてみたいと思ったんですよ。 そもそも天才とは何なのか。人間の脳って生物学的には同じ仕組みで学習しているわけですから、学習アルゴリズムに個体差はないと思うんです。しかし学習の早いとか遅いとかはあるわけです。 これは脳のなかでシナプスが形成される速度に個体差があるからだと思うのですが、なぜそういう差があるのかはいまの脳科学ではたぶん解明されていません。べ物などの栄養バランスによるものか、心の持ちようによって何かの脳内物質が出て、それがシナプスの形成を促進するのか。 ともかく、同じ学習アルゴリズムで学習しているのが人間であります。 では、学習が早い人(習熟が早い人)ほど能力が高いのでしょうか?学習速度が天才と凡人とを分かつのでしょうか?世間的にはそう思われているかと思うのですが

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    trini 2014/01/07
  • ソーシャルゲーム運営地獄 - やねうらおブログ(移転しました)

    実際に関係者から聞いた話なのだが、いま、底辺のソーシャルゲーム会社は大変なことになっているらしい。底辺じゃない会社もそれなりに大変なものかも知れないが、底辺の会社はそれどころの騒ぎではないようだ。 まず、プログラマーの力量に合っていない。 「ソーシャルゲーム(の開発を)舐めんな」みたいな話は大手の開発会社のプログラマーからよく聞くが、人数がある日突然何万ユーザーも増える。このへんの流入する人数の調整が利かない。 もともと何十万人規模の接続をさばくには、MMORPGなどのオンラインゲームよりもシビアであり(普通、MMORPGでもワールドがわかれていて、1つのサーバーの常時接続人数は数千人規模に収まるので)、大人数になったときにうまくスケールアウトするように設計するためには、ゲームシステム自体がそのへんを考慮してうまく練られていないといけない。 ところが、底辺ゲーム会社だと、社長がそのへんの理

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    trini 2013/09/17
  • CodeIQで結城先生が出題されたCrossingが神がかっていた件 - やねうらおブログ(移転しました)

    CodeIQで挑戦者数が400人超えという異例の事態になったCrossingとはどんな問題だったのか。twitterでも恐ろしい勢いで拡散され、最終日に100人を超えるチャレンジがあった、この問題。一体どこにそんな魅力があったのかについて考えてみる。 まず、このように注目されるためには満たすべき条件が二つある。 繁盛する飲店を考えてもわかるように、まず美味しくなければならない。CodeIQで言うと、問題として良問でなければならない。解答後の達成感がなくてはならない。 次に、飲店なら、その店に入ってみようという気にさせなければならない。入りにくそうなお店でも、料理さえ美味しければその後口コミで広がることもあるだろうが、それだと繁盛するまでに時間がかかりすぎる。だからCodeIQで言うと、まず問題を解いてみようという気にさせなければならない。 このどちらが欠けても駄目である。この問題はこの

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    trini 2013/09/05
  • 子供チャレンジのDVDがチャレンジングすぎる件 - やねうらおブログ(移転しました)

    息子が四歳になり、子供チャレンジの教材でひらがなを覚えた。子供チャレンジの教材にはDVDがついてきており、これが秀逸で、DVDメニューで正しい選択肢を選んでいくと物語が進んでいくようになっている。もちろんその選択肢はひらがなで書いてある その今月のDVDなのだが、「どうぶつえんにいこう!」というのがあって動物園に遊びにいくストーリーになっている。コメディアンらしき二人が家を出かけるところからなのだが、最初の選択肢が 1) くつをはく 2) くつをあらう 3) くつをしまう である。 息子は迷わず2)を選択。 「くつをあらう」 そうするとそのコメディアンらしき人がおもむろに A「さ〜、をまず洗うか〜」 とか言ってゴシゴシ洗い出すのである。まったく意味不明である。頭おかしい。 そして、洗いたてでびしょびしょので家を出発。 A「がびしょびしょで歩きにくいよ〜」 B「ねぇねぇ、どうして洗っ

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    trini 2013/04/15
  • 古くて新しい自動迷路生成アルゴリズム - やねうらおブログ(移転しました)

    最近、ゲーム界隈ではプロシージャルテクスチャー生成だとか、プロシージャルマップ生成だとか、手続き的にゲーム上で必要なデータを生成してしまおうというのが流行りであるが、その起源はどこにあるのだろうか。 メガデモでは初期のころから少ないデータでなるべくど派手な演出をするためにプロシージャルな生成は活用されてきたが、ゲームの世界でプロシージャル生成が初めて導入されたのは、もしかするとドルアーガの塔(1984年/ナムコ)の迷路の自動生成かも知れない。 なぜ私が迷路のことを突然思い出したのかと言うと、最近、Twitterで「30年前、父が7年と数ヶ月の歳月をかけて描いたA1サイズの迷路を、誰かゴールさせませんか。」というツイートが話題になっていたからである。 この迷路を見て「ああ、俺様も迷路のことを書かねば!俺様しか知らない(?)自動迷路生成のことを後世に書き残さねば!」と誰も求めちゃいない使命感が

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    trini 2013/01/25
    すごいな!あとでじっくり読む
  • ゲームの世界の経済学が現実世界に通用するという話 - やねうらおブログ(移転しました)

    最近、私の会社では年商1,000億円ぐらいの規模の会社の販売管理系のシステムを開発しているのだが、どうもこのシステムの設計意図が私にとってはまさにデジャヴというか、「もうかれこれ10年ぐらい前にこれと同じこと考えてたよなー」と思ったので、そのあたりのことをだらだらと書いてみる。 いま、話を単純化するために店頭販売価格をいくらにすればいいかを決定するシステムを作りたいとしよう。 まず、経済学の教科書によく載っている需要曲線というのは次図のような反比例っぽいグラフである。 経済学の教科書では、これと供給曲線とを重ね合わせて、その交点が均衡価格(市場価格)だと説明がある。 販売する側の視点に立った場合、最適な価格(利益を最大化できる価格)というのは、均衡価格では決してない。そこで、いま供給曲線については考えないことにして、利益を最大化できる価格で売る、とだけ考えよう。 近年、インターネットの価格

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    trini 2013/01/23
  • 定期的に繰り返し実行する簡単ではないお仕事 - やねうらおブログ(移転しました)

    いやー、この問題は当に難しい。難しすぎて、どうやって解決すればいいかいまだによくわからない。わからないので、ここに書いてみる。 最初、とあるお客さんのために「ひよこの餌やりプログラム(仮)」を作っていたんだ。開始ボタンを押すとひよこの餌が出てくる。たったそれだけのプログラム。 今回は、これを「定期的に実行する機能が欲しい」と言われた。 この要望を実現するのがすこぶる難しかったんだ。 「やねうらおってそんなプログラムすら書けないの?老害なの?」 とか言わないで欲しい。この問題、当に難しいんだよ! ■ 1度目のひよこの全滅 まず、この要望に沿って、私の会社のプログラマが当初、次のようなダイアログをつけたわけだ。 繰り返し実行のところにチェックを入れた場合、ここで指定された時間後にも繰り返し実行する。単位は分で指定する。1日ならば60×24 = 1440を指定する。そうすると、ひよこの餌やり

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    trini 2012/06/25
  • 賢い人は宝くじを買わないのか否か - やねうらおブログ(移転しました)

    最近、確率計算がマイブームだ。とあるオンラインゲームのドロップアイテムの確率を四六時中計算している。いやそんなことはどうでもいいのだけど、少し気になる記事があったので言及してみたい。 射幸心と価値(の虫) http://cpplover.blogspot.jp/2012/05/blog-post.html 「賢い人間は、入力より期待値が低い行動は行わない」というのは正しくないと思う。 私が中学生のとき、宝くじの当選確率から期待値を計算する数学の授業があった。授業では期待値は宝くじの値段より低く、長期的にやり続けると損をするということを教えられた。 しかしこれには話の続きがあると思う。 現実的には長期的にやり続けないし、1回でも1等(+前後賞?)が当選した時点でやめるのではなかろうか。 次のような状況を考えてみる。 あなたはいま50歳でまだ会社勤めをしている。あなたは自分の資産を残す子供や

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    trini 2012/05/12
  • 情弱がHDDを増設する話 - やねうらおブログ(移転しました)

    私には、いまどきインターネットすら出来ない友だちがいて、何かあると彼の携帯から「助けて」メールが送られてくる。 「いまバードディスクを買い増すためにショップに来てるんですけど」 なんやねん、“バード”ディスクって!鳥か!(`ω´) 「内臓のバードと外付けのバードとだと内臓のやつが速いんですよね?」 内“臓”ってなんやねん!臓器か!お前が欲しいのは、鳥の臓器か!(`ω´) 「内臓のほうが安いっすね。内臓のバードはSATAでつなぐんですか?」 そうじゃよ。 「いまバードディスク、前より高くないっすか?」 タイの洪水の影響でな。いま増設すると金かかるよ。 「地獄のSATAも金次第ってことですね」 誰がうまいこと言えと… 「バードディスク4台ぐらい増設したいんですけど、PCケースに収まりませんよね」 そういうときは、外付けにするか、ケース買い換えるか…。 「ケースbuyケースってことっすね」 ・・

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    trini 2012/03/06
  • そろそろ死にたくなってきた人に捧げる雑文 - やねうらおブログ(移転しました)

    昨年、小学校で教える「掛け算の順序問題」がインターネットで非常に話題になった。*1 *2 簡単に言えば、小学校で「リンゴが3個置かれた皿が5枚ある。リンゴは全部で何個か」という問題が出題されて、「式: 5×3 = 15 答:15個」と書いたら先生にバツをされた、先生の用意していた正解は「式: 3×5 = 15 答:15個」だというものだ。 ぶっちゃけ、その教師は頭がおかしいと私は思うのだけど、まあ、その教師にはその教師なりの主張があって、この話は突き詰めていくと「掛け算の交換則が成り立つことを証明していないときに交換則を使っている」(それが解答として許されるのか)ということに行き着く。つまり、「まだ授業で習っていない事項を使ってはならない」という考えかたが根底にあることがわかる。 最近では、「習っていない漢字は使ってはならない。(ひらがなで書かなくてはならない。自分の名前さえも) 」だとか

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    trini 2012/03/03
  • すき家の牛丼が驚異的にまずい件 - やねうらおブログ(移転しました)

    以前、BSE問題で吉野家から牛丼が消えたとき、牛丼がべたくて仕方がなかった。吉野家から牛丼が消えてから数ヶ月の間、松屋にはまだ牛丼があったのだ。そこで私は吉野家の店の前を通り過ぎながら松屋に足繁く通った。そのとき、吉野家は閑散としており、松屋はいつになく盛況であった。 ところがほどなくして松屋からも牛丼が消えた。松屋から牛丼が消えたときは私は絶望感に包まれた。MSNメッセンジャーの自分の名前の後ろに「@牛丼べたい」と誰もがつけるようになり、私も「やねうらお@牛丼たべたい」になった。 もうさすがにどこも牛丼はないだろうと思っていたときに、私の友達が牛丼をべられる店があるという情報を仕入れてきた。 私 「マジか!?もう松屋から牛丼が消えて半年以上経ってるんだぞ。まだ牛丼を売ってるだなんて。そんな馬鹿な。」 友達「それが当にあるらしいんだ。すき家って言う店なんだけどさ。」 私 「聞いたこ

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    trini 2011/08/04
  • 六目並べを考えた奴は天才 - やねうらお-よっちゃんイカを食べながら、息子語録を書き綴る

    iPhone/iPad用のアプリで六目並べというゲームがある。 iTunes用リンク → 「六目並べ」は交通大学工学部の呉毅成教授が発表したゲームだ。(「六目並べ」は「コネクト6」とも呼ばれる。正確な起源は不明。) 「五目並べ」はみんな知ってると思うが、これは、五目ではなく六目並べるのだ。 私はこのゲームの名前を聞いた瞬間、「うわ、やられた!これはまさに天才の所業だ」と思った。 五目並べに詳しくない人のために、なぜこれが天才の所業なのかを以下にだらだら書いてみる。 まず、五目並べというのは五目並べれば勝ちだ。しかし、「五目並べれば勝ち」というルールだけだと、素人同士ならいざ知らず、中級者以上がやるならば黒(先手)が必勝だ。五目並べで先手番を持って必勝じゃなければそんな奴は初心者だ。 とまあ、五目並べは中級者以上なら先手必勝であるゲームだ。 そこで、公平にする方法がいろいろ考えられた。まず、

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    trini 2011/07/12
  • 【ゲームデザイナー】永パを巡る戦い【必読】 - やねうらおブログ(移転しました)

    ■ 永パについて考えよう 最近、私はiPhone/iPadでいろんなゲームをしてみて気づくのだけど、当、海外の人の作ったゲームゲームバランスについてきちんと考えられていないことに腹がたつ。 簡単に永パ(永久パターン)が見つかる。この作っている人たちは当、永パのことが何もわかっちゃいない。国産のゲームにおいても、最近の製作者は当、何もわかっちゃいないことが多い。 今回は、永パとは何なのか、永パが何故いけないのか、永パはどうやれば防げるのかについて少し書いてみることにする。 ■ すべてはインベーダーゲームから始まった! もともとゲーム史を紐解くと、国内でのテレビゲームはインベーダーゲームに始まった。具体的に言うと、株式会社タイトーが1978年に出した「Space Invaders」とそのクローン(他社製の類似商品・模倣品)の文化だ。 このインベーダーゲームは、最初喫茶店に置かれた。テー

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    trini 2011/06/17
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