ブックマーク / ryotarotakao.com (840)

  • ユニクロの販売失速要因は、値上げだけか? | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    ユニクロの業績が芳しくないようです。 ファーストリテイリングがカジュアル衣料品店「ユニクロ」の国内事業で苦戦している。7日発表した2015年9~11月期の連結決算(国際会計基準)は純利益が前年同期比30%減の480億円となり、9~11月期としては5年ぶりの減益だった(2016年1月8日付 日経新聞朝刊) 店舗ビジネスの場合、既存店売上の前年同期比の増減には、否が応でも注目が行きます。アパレル各社が苦戦していた中でも、ユニクロは既存店売上がプラスに推移していました。値上げして客数が少々減っても、客単価の増加により既存店売上はプラスを維持できていました。しかし、その歯車が狂ったようです。客数の減少率がひどく、客単価の増加では補えなくなり、既存店売上がマイナスに転落しました。 日経新聞などでは、値上げにより客離れが起こったと評論していますが、それも事実。実際、買い物客として来店した時、高いと感じ

    ユニクロの販売失速要因は、値上げだけか? | 食ビジネスのイノベーションへのヒント
  • 物語コーポレーション・ヨドバシカメラが重視する経営指標とは? | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    ※焼肉きんぐではありません お久しぶりです。発信がかなり遅れたのは、こぼれ話に書くことにして、焼き肉バイキングの物語コーポレーションの業績が好調のようです。日経ビジネスに記事が掲載されていたのですが、改めてP/Lを調べてみると、直近四半期で増収増益。営業利益・経常利益とも増加しているので、消費者の支持を集めていることがわかります。(10月月次データPDFはこちら) その要因は、売上の大きな焼き肉バイキングが人気だから。人気の秘密が、テーブル(着席)バイキングだそうです。テーブルバイキングは、来店客にとっては利便性の高いサービスですが、逆にレストラン側にとってはコストの掛かるもの。そもそもバイキングにするのは、接客などのホール人件費を下げたいためであり、それを着席で行えば人件費削減にはつながりません。それでもテーブルバイキングにする理由があるそうです。それは、 座席回転率を上げるため です。

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  • ドン・キホーテが教えてくれる、小売業が待ちの商売ではない理由 | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    つだ 大阪・梅田に出た時に、必ず行く場所があります。それは、エキマルシェの端にある、カフェ前の場所。ここは梅田駅の直近という好立地にも関わらず、いろんな商売がチャレンジしては撤退するという歴史を刻んでいます。(少し大げさか)これまでに出店した業種・業態は、 高級スーパー(確かいかりスーパー) イートインスペース主体の料品店 地方産品を取り扱う小売店(期間により産地は異なる) 子供向け人気キャラクターイベント(期間限定) クッキーべ放題(期間限定) など。キャラクターイベントやクッキーべ放題は、期間限定の出店なので、それなりに収益は上がっていたのかもしれません。それにしても、2012年10月末にエキマルシェ大阪がオープンしたので、まだ3年しか経過していないのに、このテナント変更の程度は異様なほどで、いかにこの場所が集客に適していないのかがよくわかります。駅チカでも、商売に適していない場

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  • ミスタードーナツがファストフードチェーンの進化系だと思った理由 | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    久しぶりにミスタードーナツでコーヒーを飲みました。普段は、100円セールの時にテイクアウトするぐらいで、店内で飲することは滅多にありません。コーヒー一杯270円というのは、普段使いには少し高い。私の価格観では。 そのミスタードーナツ、店内をじっくり見ると、面白い光景を目にしました。それは、 ドーナツを作っている工程 です。決して、オープンキッチンではありませんが、店員がドーナツを作る工程を目にすることができます。恐らく、 店内調理ではないコンビニのドーナツとの差別化 が一番の目的でしょう。100円で売られるコンビニドーナツとの違いを出すためには、店内調理という安心感をいかにわかりやすく伝えるかが重要になります。その答えが、 ドーナツ調理工程の見える化 なのでしょう。 調理の様子が見えるのは、フルサービスレストランでは特に珍しいことではありません。どちらかというと、調理のライブ感を見せるこ

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  • イートインはダイエー三宮フードスタイルストアに学べ | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    ダイエー三宮店が、フードスタイルストアという業態にリニューアルしました。オープン当日には行けなかったものの、翌週の月曜日(平日)に行ったところ、オープンセールをしているせいもあり、昼間から来店客数は多めでした。週末は随分と混んでいたことでしょう。 看板も「イオン フードスタイル」(もちろん英語で)に一部変わっていたので、ダイエーという商号が無くなったのかと思いましたが、正式名称は、「ダイエー神戸三宮店」とのこと。そう言えば、近畿のダイエーはイオン品に特化したGMSとして生き残るのでしたね。でも、どう呼べばいいのか(「ダイエー」なのか「イオンフードスタイルストア」なのか)、迷う人いることでしょうね。 それはともかく、この壮大な実験(?)は見どころがたくさんあります。これほど大きな投資ができるのも、日最大級の小売チェーンのイオンだからできること。店内の改造度合いを見ると、その投資額は腰が

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  • 吉野家って本当に牛丼屋なのか? | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    久しぶりに吉野家を利用しました。数少ない外機会は、業績好調なチェーンや気になるお店・繁盛店を利用するのですが、その時は夕方で小腹が空いていたので、牛丼ぐらいがちょうど良いかと。味は安定の吉野家テイストだったのですが、接客はとっても残念なものでした。 その吉野家では、牛丼の露出がどんどん小さくなっていることをご存知でしょうか。店舗前に貼ってあるポスターでも、デカデカと販促しているのはとろろ飯定。そして、うな重です。(「うな丼」ではありません)牛丼どころか、豚丼などの丼ものもポスターには掲載されておらず、販売の消極ぶりが伺えます。 そもそも吉野家の店頭ポスターは、販売に一番力を入れている季節限定品や新メニューを掲載するのですが、丼ものさえ姿を消したことは、注目に値します。その目的は、ずばり 客単価をどうしても引き上げたいから ではないでしょうか。牛丼を一気に2割以上値上げしてから、客数の減

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  • セブン・ファーストリテイリング提携のナナクロ衣料品PBは売れるのか? | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    7月最後の日経朝刊は、企業間の提携ニュースが2も一面に掲載されていました。一つは、出光と昭和シェルの経営統合。提携ではなく、統合ですから、大きなニュースです。ただ、成熟産業内での経営統合は別に目新しいわけではありません。特に、製油など規模の経済が働く産業ならば、競合同士が手を組んだ方が無駄な競争を避けられ、利益率も確保できます。売上がそう伸びない以上、利益を上げるには利益率をいじくるしかありませんから。 もう一つの提携ニュースは、セブンとファーストリテイリングの業務提携に関する記事。トップ記事は出光・昭和シェルの経営統合なので、出光・昭和シェル事案の方がニュース性は大きいのですが、セブン・ファストリの提携記事も、比較的大きな文字で、しかも縦書という目立つスタイルで印刷されているので、とにかく目立ちます。しかも、いずれも業界のシェアトップで勝ち組勝ち組同士の提携で、さらにこれまで誰も想定

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  • 極端消費で変わる商品開発方法 | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    日経MJにまた面白い一面記事が掲載されていました。流通専門誌なので、消費者ニーズや消費財企業の動向に興味のある私のような人には、大変興味深いメディアなのですが、今回は格別です。その内容とは、 極端消費 というものが、日の消費者の間で起こっているというもの。 極端消費とは、言わば個人内での二極化現象とでも言いましょうか。一人の人間で、ある時は高品質・高級な商品を買う一方で、別の時は割安な商品で済ますというもの。日経曰く、 平日PB,週末プレミアム という消費だそうです。 平日PBの最たる例が、イオンPB・トップバリュの第三のビール・バーリアルの売上増。既存店ベースで+15%も売上数量が伸びているようです。増えているのは、売上「数量」なので、値上げ分のこの数字には含まれていません。仮に値上げされていたとしたら、新たな顧客を獲得したことになります。調べてみると、88円から95円に値上げされたよ

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  • アルバイト時給で一蘭と丸亀製麺に大きな差があるのはなぜ? | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    ブログ更新が遅れて、失礼しています。特に忙しいというわけでもなく、単なる怠慢。反省ですね。 またまた、一蘭のネタですが、敷居で囲まれた場所でべるというプライバシー重視という特徴を持つ一蘭ですが、その接客サービスも印象に残りました。一言で言えば、 礼儀正しい となるでしょうか。テーブル前から店員がラーメンを提供するのですが、垂れ幕があるので、顔は見えない。でも、ちゃんと決まった説明をしてくれるし、仰々しいほどの一礼(90度近かったような)もします。初めてあの対応をされると、少し違和感を覚えるほどです。でも、飲店の一般的な接客サービスから比較すると、 礼儀正しい というのは間違いないでしょう。相当従業員教育はなされているようです。 そこで帰りに店前で見かけたのが、アルバイト募集のポスター。その時給を見て、びっくりしました。なんと、1000円。決して深夜帯だけ適用の時給ではなく、常時1000

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  • 天然とんこつjラーメン専門店・一蘭の面白い戦略とは? | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    全国的に有名なお店ですが、初めて一蘭でラーメンべました。たまたま梅田で昼時にお店を発見したので入ったのですが、梅田にあったのですね。てっきり、大阪は道頓堀にしかないかと思っていました。 知ってはいましたが、各席に隣席と隔離する敷居があるのは、結構特殊な体験です。目の前には、一蘭の説明が詳しく書いてあるので、一人でも特に手持ち無沙汰とは思わないのですが、来店客がみんな敷居で区切られた席でべる風景はかなり異様。 そして、店員との接触もほとんどありません。正確には、券売機で買った券を席から向こうの店員に渡すのですが、すだれのようなものが垂れてあり、店員の顔はほとんどわかりません。ラーメンべることに特化した店作りと言えるでしょうか。 このような特殊な空間が、一蘭の客層戦略に合致しています。その客層戦略とは、 一人でゆっくりべたい男性客 誰の目も気兼ねなくラーメンべたい一人の女性客

    天然とんこつjラーメン専門店・一蘭の面白い戦略とは? | 食ビジネスのイノベーションへのヒント
  • ららぽーと甲子園のファミリアに行くと気づく依然効果のある集客ワード | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    久しぶりに週末のららぽーと甲子園に行きました。最近平日に行ったばかりなのですが、やはり週末はスゴイです。3つの駐車場のうち、2つは満車ですから。クリアランスセールというのもあるでしょう。ただし、この手のショッピングモールに行くと、週末には大抵何かしらのセールをしているような・・・ 家族で行ったこともあり、ファミリアの店舗に行くことに。モールの端という立地の悪さもあるでしょうが、ほとんど来店客はいません。ららぽーと甲子園の顧客層も関係するでしょう。どちらかというと割安感を重視する家族連れが多く、そのせいもあって四大ファストファッションブランド(ユニクロ、GAP、H&M、ZARA)がテナント出店しています。上質を求める阪神間滞在の消費者は、西宮ガーデンズに行くのでしょう。あそこには、西宮阪急もあり、ユナイテッドアローズやシップスなど百貨店ブランド・上質(?)ブランドがあります。ちなみに、西宮ガ

    ららぽーと甲子園のファミリアに行くと気づく依然効果のある集客ワード | 食ビジネスのイノベーションへのヒント
  • サンマルクカフェのデニブランが戦略的だと思う理由 | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    久しぶりにサンマルクカフェに行きました。比較的安価にコーヒーが飲めるカフェなので好きなチェーンですが、如何せん混んでいます。店舗もスタバほどなく、大抵中心駅周辺なので、立地の良さも支持を受けているのでしょう。ちなみに、親会社のサンマルクホールディングスの株価も堅調に上昇しています。好業績ですからね。 この好業績を裏付けるメニューをサンマルクカフェで発見しました。それは、デニブラン。デニッシュの上にバニラソフトクリームを載せて、キャラメルソースを掛けたデザートメニューです。 店頭の大きなポスターにも掲載するぐらい、サンマルクカフェは販売に力を入れている模様。なぜ、力を入れているのかが、実際に注文してわかりました。それは、 客単価の向上・利益率の向上・座席回転率の向上に寄与するから です。まとめると次のようになります。 【サンマルクカフェがデニブラン販売に力を入れる理由】 メニュー自体甘いので

    サンマルクカフェのデニブランが戦略的だと思う理由 | 食ビジネスのイノベーションへのヒント
  • [チラシ]「お譲りします」「譲渡」は新しい販促用語か? | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    先日、ちょっと目を引く折込チラシを見つけました。それはこちら。 大きく書かれてあるのは、 「ウィンドウズ7パソコン お譲りします。」 という文句。その下には、 「当地区でかいさいされる譲渡会のお知らせ」 とあります。譲渡会?なんのこっちゃと思って、チラシをよく見ると、要は、リース切れのウィンドウズ7中古パソコンの販売なのです。ちなみに価格は、24,000円(税込)也。「譲渡会」とは、「臨時販売」に他なりません。 「お譲りします」「譲渡」という表現を使うのは、もちろん販売商品が特別なものであり、通常は一般販売しない希少価値のある商品として訴求するためです。これは、パソコンについて知識の少ない人は、思わずチラシを見て、「譲渡会」に足を運ぶのではないでしょうか。販売者側としては、「してやったり」かもしれません。 ちなみに、この24000円という価格が、安いのかどうかはよくわかりません。というのも

    [チラシ]「お譲りします」「譲渡」は新しい販促用語か? | 食ビジネスのイノベーションへのヒント
  • ユニクロ6月既存店二桁減で深刻なのは客数減ではない | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    ご無沙汰しております。最近、更新がかなり遅れておりますが、特別に忙しいわけではありません。時間の使い方が拙いからでしょう。 それはともかく、ユニクロの6月の既存店売上高が大変なことになっています。アパレル業界唯一の価値組のユニクロでしたが、それも過去のものになりそうなぐらい深刻な結果です。90%台ならまだいいのですが、なんと約88%まで落ち込みました。ユニクロに何が起きたのでしょうか。因数分解してみると、次のようになります。 【ユニクロ6月既存店】 売上→88.3% 客数→85.4% 客単価→103.4% この数字だけみると、客数が足を引っ張ったことは一目瞭然。ちなみに、既存店売上が前年比80%台まで落ち込んだのは、2013年10月以来18ヶ月ぶり。ちなみに、86.2%まで落ち込んだ2013年10月は、客数も85.9%を記録しています。つまり、この時も客数減が売上減の一番の要因なのです。

    ユニクロ6月既存店二桁減で深刻なのは客数減ではない | 食ビジネスのイノベーションへのヒント
  • デパ地下を歩けばわかる、消費者が選ぶサービスの2つの共通点 | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    先日、週末の神戸大丸に行ったところ、デパ地下のコーヒーショップが結構流行っていました。コーヒーショップと言ってもカフェではなく、カウンターだけの超小型喫茶店のようなお店。デパ地下にはよくあるタイプで、確か梅田の大丸にもカウンターだけのコーヒーショップがありました。利用客の大半は、シニア層。 その利用動機を考えると、買い物ついでの休憩と行ったところでしょうか。大丸だから安心できるというのもありますが、やはり近くにあったというのが一番の選択理由だと思います。立地ですね。買物をするデパ地下にあり、手軽に利用できるから選んだようです。 この手軽さという選択理由は、ちょい飲み需要にも通じます。駅前で手軽に飲めるから、吉野家や日高屋を利用するのでしょう。この場合、客単価や利用時間も手軽というのもあります。だから、和民ではないのです。 手軽さの最右翼は、コンビニ。値段が下がったといっても、決して他業態よ

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  • バーガーキングがクラフトビールを売る理由 | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    地ビールという言い方はもう無くなってしまったのでしょうか。それぐらい、地ビールの代わりにクラフトビールという言葉の利用が増えました。厳密に言うと、地ビールとクラフトビールはその意味合いが違うのでしょうが、クラフトビールだからこれほどまで注目を浴びるようになったのだと思います。 そのクラフトビールを、バーガーキングがメニューとして提供するようです。 お酒やつまみを手軽に楽しむ「ちょい飲み」に対応するファストフード店が増えている。ロッテリアは提供店舗を2・5倍に増やし、バーガーキング・ジャパン(東京・渋谷)も7月から約50店で格的に取り扱う。(2015年6月25日付 日経新聞朝刊) ファストフードチェーンが、ちょい飲み需要の獲得のため、アルコール販売に力を入れるようです。ちょい飲み需要というのは、短時間・低予算での外飲み需要。 ちょい飲み需要=短時間・低予算での外飲み需要 具体的には、100

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  • カップヌードル・パスタスタイルがあまり売れなくても全く構わない理由とは? | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    ※カップヌードル・パスタスタイル公式サイトより 日清品が、また面白い商品を発売するようです。普段カップラーメンを含めインスタントラーメンをあまりべないのですが、それでも目につくカップヌードル。カップヌードルトムヤムクンヌードルがバカ売れしたり、最近ではそうめんまで発売しました。カルビーみたいに、商品開発にとっても熱心なようです。 そして、次はパスタのカップヌードル。これが成功するかといえば、かなり難しいのではと推測します。というのも、 パスタはスローフードであり、ファストフードに近いラーメンとは違うから です。 考えてみれば、ラーメンのように手軽にべられるパスタ店はほとんどありません。以前、2000年代初めごろでしょうか、パスタを3分程度で提供するお店が六木に出来ました。日経MJか業界紙で紹介されたのですが、それっきりチェーン展開できていないところを見ると、受け入れられなかったよう

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  • 高単価商品・値上げだけで業績が上向くわけではない | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    久しぶりに無印良品に行ったら、無印週間が実施されていました。無印週間は会員が全品10%オフで購入できるセール。会員と言っても、誰でも無料でなれるので、登録する手間さえ厭わなければ、誰でも10%オフということになります。その無印良品は、すこぶる業績がいいようです。 月次実績によると、この3月は前年の消費増税前の駆け込み需要の反動で90%を割りましたが、4・5月とも110%に近い既存店売上を上げています。それ以前(前期)の数字を見ると、消費増税でモノが売れないと言いながら、無印は2014年度(2014年3月~2015年2月)は、4・8・10・12月以外は全てプラス。マイナスの月も、すべて97%以上です。この原動力となったのが、客単価の向上。 雑貨店「無印良品」を展開する良品計画の2015年3~5月期は連結営業利益が、前年同期比6%増の70億円程度となる見通しだ。3~5月期として過去最高を更新す

    高単価商品・値上げだけで業績が上向くわけではない | 食ビジネスのイノベーションへのヒント
  • 1分間で約2億円売り上げたペッパー事業、ソフトバンクの狙いとは? | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    ソフトバンク公式サイトより ソフトバンクのヒト型ロボット・ペッパーが、個人向けに発売されました。発売後1分間で、1000台が完売。一台約20万円なので、1分間で約2億円売り上げたことになります。 ソフトバンクは20日、自社開発したヒト型ロボット「ペッパー」について、同日午前10時から専用サイトで予約を受け付けたところ、初回販売分1千台が1分で完売したと発表した。次回の販売は7月以降になる。(2015年6月20日付 日経新聞電子版) 売れるモノは売れるんですね。1分で2億円売り上げるとは、当に驚き。そう言えば、アメリカ留学時代、ソフトバンクの孫社長は確か時給100ドル稼ぐために、電子辞書を開発したかと記憶しています。(その電子辞書の技術特許はシャープに1億円で売却)やはり、やることがスゴイ人です。 ペッパーのビジネスとしての凄さは、単に単価が高いということだけではありません。月々の通信料が

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  • まだまだ威力のあるモンドセレクション受賞表示と人口動態の関係 | 食ビジネスのイノベーションへのヒント

    モンドセレクションと言えば、2008年頃からそのマーケティング活用の是非が問われているものの、依然商品パッケージや看板に大きく掲載されています。ウィキペディアで調べると、品質・技術基準を満たしているかどうかのものさしであり、美味しさを競うコンテストではありません。1000ユーロほどのコストを掛けて出品した商品だけが対象の、絶対評価を受ける基準なのです。 なのに、依然としてその受賞を販売促進に使う企業・ブランドが存在するということは、それだけ効果があるからに他なりません。実際調査したわけではありませんが、15万円弱も掛かり、しかも中小企業に出品が多いということを考えると、その販促効果は15万円以上なのでしょう。 その理由として考えられるのが、 いいモノを買いたいが失敗したくもないシニアの増加 です。モンドセレクション受賞を表示することにより、初めて購入するシニアに安心感が産まれ、購入に至るの