文部科学省は、現在障害を持つ子供の通学先が「原則として特別支援学校」と定められている法令を改正し、普通の小中学校に通学しやすくする方針を固めた。これまでの障害児教育の施策を転換し、重い障害があっても本人や保護者の意向を尊重して小中学校に通うことで、子供に達成感や充実感を感じてもらうのが狙い。学習支援にあたる教職員の増員や学校のバリアフリー工事費を来年度予算の概算要求に計上する。 学校教育法施行令は、一定程度以上の視覚や聴覚、知的障害を持つ子供は原則、特別支援学校に就学すると決めており、教育委員会が認めた場合に限り例外として通常の小中学校に通うことを認めている。文科省は今年度、同施行令の改正を目指し、教委が本人や専門家の意見も聞きながら就学先を柔軟に決める仕組みにする。
【3.11号表紙について】印刷された現物とは異なります。違法コピーが氾濫し、不適切なサイトにも画像がアップされていることが看過できなくなったため、ネット掲載用に差し替えてあります。ご了承の上、引き続き禁転載にご協力ください。 →3.11号詳細を見る。 福島の現役女子高生たちが作った「演劇」が、 今、 オトナたちの世界を鋭く突き刺す! 麻希「思い出した。望美、前にね、将来結婚出来ないって言ってたんだ…原発の影響でこうした風評被害とか、福島県民の差別化とかされて来てるでしょ。もし将来、私たちが他の県の人と結婚して、子供作ったりした時に、福島県の放射能の事言われたらって…将来、子供が出来た時に、その子に障害があったりしたら…全部、私たちのせいにされる」 桜「私たちは悪くないじゃない!」 麻希「原発さえなければ私たちもこんな思いしなくても済んだのかもね。 誰かお願いです! 私の話を聞いてください!
政府が策定した新しいエネルギー政策について、経済同友会の長谷川代表幹事は14日、記者団に対して「現時点で原発ゼロを打ち出すことは妥当ではないと思っており、極めて遺憾だ。政府の決定は、国民生活や国益に資するようなものにはならないと感じており、野田政権には失望したと申し上げる以外にない」と述べ、強く批判しました。 また、日本商工会議所の岡村会頭は「原発ゼロを目標とする一方、国民負担や再生可能エネルギーの実現可能性などの課題に対する解決策の道筋が明らかにされておらず、到底納得できるものではない。この戦略では、電力の安定供給が確保できないばかりでなく電気料金の上昇をもたらし、企業の国際競争力の喪失や産業の空洞化の加速によって国力が低下することに強い危機感を覚える」というコメントを発表しました。
映画のデジタル化が急速に進むなかで、国内で唯一、映画用のフィルムを生産していた富士フイルムが、来年春ごろまでに生産を終了することを決めました。 映画業界からは、生産の継続を望む声も出ています。 100年以上の歴史がある映画は、多くの名作がフィルムで撮影されていて、フィルムならではの暖かみのある柔らかな映像美が、製作者から好まれてきました。 しかし、近年の映画は、デジタルのカメラで撮影されるようになったほか、映画館の映写機のデジタル化も急速に進んでいます。 こうしたなか、富士フイルムは、映画用のフィルムを80年近く生産し続けてきましたが、採算が合わなくなったとして、映画撮影用のフィルムと、映画館で上映するときに使うプリント用の「ポジフィルム」の生産を、来年春ごろまでに終了することを決めました。 一方、デジタルの映画をフィルムにコピーして保存するケースが増えているため、保存用のフィルムは継続し
原発事故を受けて福島県が進めている子どもの甲状腺検査で、再検査を受けた1人に甲状腺がんが見つかりました。 この検査でがんが見つかったのは初めてですが、検査に当たった福島県立医科大学は、原発事故による放射線の影響とは考えにくいとしています。 これは、11日に開かれた福島県の健康調査の検討委員会の中で、県が明らかにしました。 原発事故で放出された放射性ヨウ素は子どもの甲状腺に蓄積してがんを引き起こすおそれがあるため、福島県は事故当時18歳以下だったすべての子どもを対象に検査を行い、ことし3月までに避難区域の3万8000人余りが検査を受けました。 しこりが見つかるなどしてこれまでに60人が再検査を受け、このうち1人から甲状腺がんが見つかったということです。 この検査でがんが見つかったのは初めてです。 これについて、検査を担当している福島県立医科大学の鈴木眞一教授は、記者会見で「子どもの甲状腺がん
早稲田大(本部・東京都新宿区)が文部科学省の委託で実施した大学院教育に関する調査研究の報告書に、ほかの文献からの盗用が複数見つかっていたことがわかった。早大の調査に、研究の代表者だった松居辰則・人間科学学術院教授が関与を認めた。早大は、近く報告書を修正したうえで、松居教授の処分を決める方針だ。 報告書は、大学院へのアンケートの結果などをまとめた「社会人の大学院教育の実態把握に関する調査研究」。2009年度の文科省の委託事業として約900万円の予算が付き、10年春ごろに文科省に提出された。早大の理事を含む約10人が研究実施者として名を連ね、松居教授が代表者となっていた。 早大や関係者の話によると、昨夏に学内から指摘があり、学生の論文などの盗用を見つけるために大学が導入したソフトで調べたところ、8カ所で盗用とみられる記述が見つかった。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録
女優兼監督が自らの経験を映画化した「わたしたちの宣戦布告」を語る 2012年9月13日 19:03 実体験を基に、ユーモアあふれる感動作を撮り上げたバレリー・ドンゼッリ[映画.com ニュース] 「彼女は愛を我慢できない」で監督デビューを果たした女優バレリー・ドンゼッリが、難病を抱えた息子を育てるという実体験に基に、自ら主演も兼ねて描く監督第2作「わたしたちの宣戦布告」について語った。 「宣戦布告」というどこか物々しいタイトルについて、ドンゼッリは「もちろん最初に“宣戦布告”した相手は、シンプルに“子どもの病気”でした」と語る。だが、後にカンヌ映画祭で受けた評論家の弁を受けて、「これは色々なものに対して戦いを挑んでいるなと思いはじめた」という。 「この作品は、社会の凡庸性やくだらなさ、個人主義、人間の意地悪さ、愚かさといったものに対しての“宣戦布告”だと言ってくれて、まさにその通りだと思い
アル・パチーノ、伝説的フットボール監督の波乱の生涯を描く映画に主演 2012年9月14日 11:45 アメフト監督を演じるアル・パチーノPhoto:John Shearer/Getty Images [映画.com ニュース] アル・パチーノ主演で、米カレッジフットボール界の伝説の名監督ジョー・パターノの生涯が映画化されることになった。晩年に発覚したスキャンダルも描かれる模様。 米Deadlineが報じたもので、8月下旬に全米で発売された、スポーツジャーナリストのジョー・ポズナンスキーによる評伝「パターノ(Paterno)」をもとに映画化する。同書は、米ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリスト(ハードカバー・ノンフィクション部門)の第1位を飾っている。 パターノは、名門ペンシルバニア州立大学(通称ペン・ステート)フットボール部のヘッドコーチを46年にわたって務め、歴代最高勝利監督として
韓国映画界のカリスマ、ホン・サンス監督の特集上映予告編公開 2012年9月13日 17:20 「ハハハ」の一場面[映画.com ニュース] カンヌ、ベネチア、ベルリンと世界3大映画祭を賑わし、ヨーロッパで高い評価を受けるホン・サンス監督の4作品を一挙上映する企画「ホン・サンス/恋愛についての4つの考察」の予告編が、このほど公開された。 俳優やスタッフに撮影当日の朝にならないと脚本を見せないという手法をとり、ウィットに富んだ会話を通して恋する男女を軽妙に描く、ホン監督独自のスタイルは“韓国のゴダール、ロメールの徒弟”と評され、韓国の名だたる俳優陣が「ノーギャラでも出演したい」と公言するほどだ。 このほど公開されるのは第63回カンヌ映画祭ある視点賞グランプリ「ハハハ」をはじめ、「よく知りもしないくせに」「教授とわたし、そして映画」「次の朝は他人」の4本。出演はキム・サンギョン、ムン・ソリ、ユ・
俳優復帰について初めて語ったクリント・イーストウッド(C)2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. [映画.com ニュース] クリント・イーストウッドが主演俳優として銀幕に復帰する「人生の特等席」が、11月23日から日本で公開される。今年で82歳になるイーストウッドは、自ら監督・主演を務めた「グラン・トリノ」(2008)をもって「もう積極的に役は探さない」と語り、事実上の俳優引退を宣言。映画.comは、これまで口を閉ざしていたイーストウッドが、今作に出演するに至った経緯、心境の変化を初めて明かしたコメントを入手した。 イーストウッドが、自身の監督作以外で俳優として出演するのは「ザ・シークレット・サービス」以来、実に19年ぶり。今回の復帰については、「『グラン・トリノ』はとても有意義で、この年になればどちらかに専念すべきだと決めた。1970年から俳優と監督を
世界最古のカラー映像発見を知らせるナショナル・メディア・ミュージアムのオフィシャルサイト - 画像はスクリーンショット 現存する世界最古のカラー映像が発見され、上映されることが明らかになった。現地時間12日、イギリスのウエスト・ヨークシャーにあるナショナル・メディア・ミュージアムが発表したもので、撮影時期は1901~1902年だと推測されている。 同館によると、映像は写真家兼発明家だったエドワード・ターナーによって撮影されたもので、彼の3人の子どもたち、そして金魚とひまわりが映っている。The Guardianによると、もともとはアメリカ人ビジネスマンの所有物だったが、1937年にサイエンス・ミュージアムに寄贈。その後行方がわからなくなっていたが、コレクションがナショナル・メディア・ミュージアムに移管された3年前に発見されていたという。 映像は1899年にターナーが特許を取得した技術によっ
マーティン・スコセッシ、米映画評論家の人生をドキュメンタリー映画に 2012年9月11日 21:45 ロジャー・エバート氏(左)とスコセッシ監督Photo by Sean Gallup/WireImage [映画.com ニュース] マーティン・スコセッシ監督が、映画評論家ロジャー・エバート氏のドキュメンタリー映画をプロデュースすることになったと、Deadlineが報じた。 エバート氏が昨年発表した回想録「Life Itself」を下敷きに、「ドラゴン・タトゥーの女」のスティーブン・ザイリアンが脚色、「フープ・ドリームス」のスティーブ・ジェームズが監督を務め、スコセッシ監督の制作会社Sikeliaが製作を手がける。 エバート氏は、シカゴ・サン・タイムズ紙の映画評論家として1967年から活動を開始し、75年に映画評論家として初めてピューリッツァー賞を受賞。また、映画評論家のジーン・シスケルと
ロバート・レッドフォード監督・主演作、ベネチアで大きな称賛得る 2012年9月10日 14:00 ベネチア映画祭に出席した ロバート・レッドフォードとシャイア・ラブーフ[映画.com ニュース] 第69回べネチア国際映画祭も終盤を迎えた9月6日(現地時間)、アウト・オブ・コンペティション部門でロバート・レッドフォード監督・主演の「The Company You Keep」が上映され、大きな称賛を得た。 妻に先立たれた弁護士のグラント(レッドフォード)は、娘とふたり暮らし。だが、70年代の過激なアクティビストで30年間逃亡していた女性が逮捕されたことをきっかけに、彼の過去が次第に明らかになり、その平和な生活が脅かされていく。政治的イデオロギーを掲げ理想主義を貫くなかで、過去に間違いを犯した者たちのそれぞれの生き方を描写した、レッドフォードらしい誠実で骨太な作品だ。若手新聞記者役のシャイア・ラ
寺脇研企画・坂口安吾原作「戦争と一人の女」に永瀬、村上淳ら参戦 2012年9月11日 07:00 「戦争と一人の女」の一場面[映画.com ニュース] 元文部科学省官僚で映画評論家の寺脇研氏が企画プロデュースを手がける「戦争と一人の女」に、江口のりこ、永瀬正敏、村上淳、柄本明ら豪華キャストが名を連ねていることがわかった。原作は、坂口安吾の「戦争と一人の女」「続戦争と一人の女」。8月に大分・湯布院で行われた、第37回湯布院映画祭のクロージング作品としてお披露目された。 「見たい映画がないのなら、自分たちで作ってしまおう」という趣旨のもと、寺脇氏が自己資金も投入して始動させた企画。参加するスタッフは、脚本が荒井晴彦と中野太、撮影が鍋島淳裕、美術が磯見俊裕、照明が豊見山明長と、いずれも第一線で活躍するベテランぞろいで、音楽は青山真治が手がけている。 第二次世界大戦末期から戦後の東京が舞台。時代に
P・T・アンダーソン監督新作、限定ポスター公開&全米で70ミリ上映決定 2012年9月10日 16:00 「ザ・マスター(原題)」の限定ポスタービジュアル[映画.com ニュース] 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(2007)以来5年ぶりとなる、ポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作「ザ・マスター(原題)」の限定ポスタービジュアルが、このほど公開された。 1950年代のアメリカを舞台に、独自の信仰を持つ新興宗教団体のカリスマ教祖との出会いを通して、心に傷を負った復員兵士が教団にのめり込んでいく姿を描いた今作。ホアキン・フェニックス、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムスらが出演している。第69回ベネチア国際映画祭で上映され、高い評価を集めた。 同ポスターは、第69回ベネチア国際映画祭、第37回トロント国際映画祭をはじめ、8~9月にかけてロサンゼルス、シカゴ、ニューヨーク、サ
金獅子賞を受賞したキム・ギドクPhoto by Ian Gavan/Getty Images [映画.com ニュース] 第69回ベネチア国際映画祭が9月8日(現地時間)の授賞式をもって終了し、栄えある金獅子賞がキム・ギドクの「PIETA」にわたった。韓国映画が最高賞を受賞するのは、世界三大映画祭でも初めてのことだ。「まったく予想もしていなかった」というキムは、感激のあまり壇上で「アリラン」を熱唱した。北野武の「アウトレイジ ビヨンド」は、残念ながら賞を逃した。 ほかの受賞結果は、審査員特別賞にオーストリアの鬼才ウルリッヒ・セイドルの「Paradise: Faith」、監督賞と男優賞は、前評判の高かった「ザ・マスター(原題)」のポール・トーマス・アンダーソンと、主演俳優のホアキン・フェニックス、フィリップ・シーモア・ホフマンがそろって受賞。女優賞にはイスラエル映画で瑞々しい演技を見せた若手
IQ180のジェームズ・ウッズ写真:ロイター/アフロ [映画.com ニュース] 米教育情報サイトSuperScholar.orgが、存命中の人物を対象に「世界で最も頭のいい10人」を選出。スティーブン・ホーキング博士ら世界の知性に混じって、「ヴィデオドローム」などで知られる米俳優ジェームズ・ウッズがランクインした。 もちろん、何をもって「頭がいい」とするかは主観的な問題だが、同サイトではIQと実績、経歴などをもとにしている。ちなみに、この10人を含め「天才」とされるIQ140以上の人間は、人口全体の0.5%しかいないという。 ウッズのIQは180。アメリカの大学入試にあたるSAT (大学進学適性試験)で満点の800点を獲得し、奨学金の全額給付を受けてマサチューセッツ工科大学に進学したが、俳優を志して中退したという経歴を持つ。 SuperScholar.org選出の「世界で最も頭のいい10
文部科学省は小学校低学年から英語を必修にする検討を始める。昨年度から小学5・6年生で必修化したところだが、社会のグローバル化に対応してより早い段階から発音などに慣れ、コミュニケーション能力を高める必要があると判断した。2013年度に専門家会議を設け、実施学年や効果的な指導法を研究する。13年度予算の概算要求に調査研究費2500万円を計上した。専門家会議が13年度中にまとめる報告を踏まえ、14年
実話から生まれた「人生、いろどり」 主演吉行和子、女性の生き方に感慨深める四国で一番小さな町から生まれた、奇跡の2億円“葉っぱビジネス”の実話を元にした「人生、いろどり」が、9月15日から公開される。オファーから4年、撮影を心待ちにしていたという主演の吉行和子に、本作への思いを聞いた。 徳島・上勝町はみかん産業が全廃し人口減少も進む、活気を失ったいわゆる過疎地だった。しかし1人の若者・江田(平岡祐太)のアイデアから、山で採れる葉っぱを料理の“つまもの”として販売するビジネスが動き出す。町中から猛反対されるなか、面白半分で賛同したのは花恵(富司純子)。その花恵の誘いを断れず参加することになったのが薫(吉行和子)、幼なじみで次第に仲間に加わっていくのが路子(中尾ミエ)だった。はじめはゴミ扱いされる葉っぱだったが次第に売り上げを出すようになり、町の人々の気持ちも変わり出す。人生をあきらめないこと
「天地明察」宮崎あおいが説く“待つ”行為のもつ意義宮崎あおいにとって、“待つ”という行為は一切の苦痛を伴わないものだという。「“待つ”ことは好きです。待ち時間も大好きですし、ずっと待っていたいくらい(笑)」。初めて滝田洋二郎監督とタッグを組んだ「天地明察」で演じた村瀬えんは、岡田准一扮する安井算哲(後の渋川春海)の帰り待ち続ける役どころ。えんという人物に何を思い、どう演じたのか、宮崎が語った。(取材・文/編集部、写真/本城典子) 第7回本屋大賞、第31回吉川英治文学賞を受賞し、第143回直木賞候補になった冲方丁氏の同名小説が原作。800年にわたり使用されてきた暦の誤りを見抜き、日本独自の暦を作り上げた主人公・算哲が、数々の挫折と別れを繰り返しながら改暦の大事業に挑む姿を、第81回アカデミー賞で「おくりびと」が外国語映画賞に輝いて以来、初メガホンとなる滝田監督が映画化した。宮崎扮するえんは、
アリスを演じて10年のミラ・ジョボビッチ「今回がいちばん先の読めない展開」日本発の人気ゲームを映画化したシリーズ第5弾「バイオハザードV リトリビューション」の公開にあわせ、第1作「バイオハザード」(2002)から10年、戦うヒロイン・アリスを演じてきたミラ・ジョボビッチが来日。本編開始からエンディングまで、息つく間もなく怒濤のアクションが展開される最新作の見どころについて語ったほか、ハリウッドで製作の噂が伝えられている女性版「エクスペンダブルズ」についても、新情報を教えてくれた。(取材・文/本間綾香、写真/堀弥生) ミラ・ジョボビッチ扮する主人公アリスが、次々と襲いかかる生ける屍=アンデッドたちと壮絶なバトルを繰り広げる大ヒットシリーズの最新作。映画版の生みの親であり、ジョボビッチの夫であるポール・W・S・アンダーソン監督が、前作に引き続きメガホンをとった。 「もうシリーズ5作目でしょ。
作品の力を探求し続けることで生まれる岩井俊二の世界「花とアリス」以来、約8年ぶりとなる岩井俊二監督の長編作品「ヴァンパイア」。自ら執筆した小説を原作に脚本、プロデュース、撮影、音楽、編集を兼ね、“岩井ワールド”を構築した。死を求める者と、命を奪わずにはいられない者。ひっそりと静かな世界を舞台に、“孤独な魂”によるはかない恋愛劇を独特の美意識で紡ぐ。キャリアを積みながら、常に鋭い観点とフレッシュな感性で作品と向き合ってきた岩井監督に話を聞いた。(取材・文・写真/編集部) VAMPIRE (C) 2011 Rockwell Eyes, Inc. All Rights Reserved. 病身の母親と暮らす青年サイモン(ケビン・ゼガーズ)は、高校教師の顔の裏に、殺人鬼の顔を持っていた。あるウェブサイトに集まる「死にたい少女たち」の血を求め、サイモンは彼女たちの人生最後の一日をともに過ごしてきた。
堺雅人、香川照之、広末涼子が引き起こした、見事なまでの化学反応内田けんじ監督の3年ぶりの新作「鍵泥棒のメソッド」に主演した堺雅人、香川照之、広末涼子の3人は、練りに練られた脚本と妥協なき演出のもとで一瞬たりとも目が離せない群像模様を構築した。あうんの呼吸は、撮影から時間を経てもまったく色あせていないようだ。ひとつの話題に対しそれぞれが次々と言葉を重ね、会話が膨らんでいく妙味。まるで映画の“その後”を見ているような感覚にもなり、自然と心が弾む。三者三様の思いが内田監督の思惑と合致していくトーク・セッション、ぜひともご堪能あれ。(取材・文/鈴木元、写真/堀弥生) 「やっぱり3人そろうと話が面白いね」 堺はインタビュー終了直後にこう語ったが、その言葉、そっくりそのままお返ししよう。それほど3人が奏でるアンサンブルは絶妙で、どんどんと話に引き込まれてしまった。それが緻密な計算のうえに成り立ち、会話
F・ジャルダン&T・シスレー、仏ノワールで描きたかった親子のきずなフレンチノワール「スリープレス・ナイト」は、第36回トロント国際映画祭で上映され、米ワーナー・ブラザースがリメイク権を獲得するなど、各国で注目を集めている。メガホンをとったフレデリック・ジャルダン監督は、第4作となる今作で“きずな”を主軸に、マフィアの抗争、警察の腐敗などさまざまな要素を描いた。孤独な戦いを強いられる主人公の刑事バンサンを演じたのは、「ラルゴ・ウィンチ 裏切りと陰謀」で知られる、仏俳優のトメル・シスレーだ。激しいアクションシーンにも挑戦し、緊迫した表情をのぞかせている。フランス映画祭で来日したジャルダン監督とシスレーが、初タッグを組んだ今作について語った。(取材・文・写真/編集部) (C)Chic Films – PTD – Saga Film 「Cravate club」(2002)以来、約9年ぶりにメガホ
2012年9月11日更新 2012年9月15日よりユーロスペースほかにてロードショー 老境の孤独、幻想、諦念を自在な映像マジックで描いたキアロスタミの異色作アッバス・キアロスタミは初期の代表作「クローズアップ」から前作「トスカーナの贋作」に至るまで、主人公たちのつくまことしやかな嘘によって不意に周囲の現実が変容し、虚構とリアルの境界そのものが消失する瞬間を執拗に捉えてきた。 「恋の気持ちで」と訳されたりもするジャズのスタンダード・ナンバーを題名にした本作も、デリヘル嬢の女子大生明子(高梨臨)がケータイでの会話でノリアキ(加瀬亮)につく嘘が危うい発火点となる。その夜、明子を自宅に呼んだ元大学教授のタカシ(奥野匡)は、翌朝、明子が通う大学に送り届けるが、そこに婚約者と称するノリアキが現れ、タカシは成り行きで明子の祖父と偽ってしまったことで、自らをのっぴきならぬ事態へと追いやることになるのだ。
2012年9月11日更新 2012年9月21日より丸の内ピカデリーほかにてロードショー 本筋と主役以外のキャラクターがやたらと面白いアメリカン・ドリーム。ボーイ・ミーツ・ガール。ロックンロール。物語の本筋はこの3題から誰もが考えつくような陳腐さ。スターを夢みる主役のふたりは実力こそ申し分ないが、まるで垢抜けずテレビスターっぽい。しかし、この映画がつまらないかというと、そんなことはない。なぜって主役はロックだから。1980年代ロサンゼルスという時代の空気が生き生きと描かれているから。しかも、本筋と主役以外のキャラクターがやたらと面白いからだ。 冒頭の長距離バスシーンは同じシャンクマン監督の「ヘアスプレー」の圧倒的な幕開けと違い、ミュージカル特有の違和感を覚えさせるものかもしれない。しかし、ここさえクリアすればやがてロックが弾けだし、ライブ感が違和感を凌駕する。泥臭くて品性には欠けるがパワーが
2012年9月11日更新 2012年9月28日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにてロードショー カラーノがいなければ使えない手法。ソダーバーグが映画小僧に戻っているモニカ・ビッティではなくてパム・グリアだ。「唇からナイフ」のモデスティ・ブレーズよりも、やはりフォクシー・ブラウンやコフィーを思い出す。ララ・クロフトを演じたアンジェリーナ・ジョリーやキャット・ウーマンに扮したアン・ハサウェイに飛躍する人もいるだろうが、それほどフェティッシュの匂いはしない。なんといっても、人のよさそうな顔と、太腿のたくましさがグリアに近い。若いころのグリアはけっこう可愛かったのだ。 マロリー・ケインは秘密工作員だ。ただし、CIA直属ではなく、CIAに委嘱された民間企業と契約を結んで働いている。演じるのはジーナ・カラーノ。おっ、とつぶやく人もいるだろうが、カラーノは総合格闘技の女王だ。つまり、身体は素晴らしく
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く