暗いのに、目が吸い寄せられます。 Kris Kuksi氏のメカニカルなアートです。小さなころ何か辛いことでもあったんでしょうか…(あるいは墓場に酸を垂らして遊んだとか…)。仮にそうでも、この作品の素晴らしさは微塵も損なわれないと思いますね。 Kuksiさんが手掛けるスカルプチャーとジオラマ(バスレリーフ)には、古の世界と現代世界の間に横たわる張り詰めた緊張感を見つめる、という傾向が見られます。テーマの重点は宗教・侵略・死。それ全てを達成しながらも尚、テクノロジーのセンシティビティを維持している、その作品世界は僕を「ナードガズム」の頂点へと導いてしまいます。 戦車は政治色が濃過ぎるし、他にも宗教色の強い作品もありますが、僕が気に入ったのは上にあるツェッペリンのモチーフですね。あとは村を抱いてあやす骸骨―どこか映画『マトリックス』の地下都市ザイオンと日本の古代神話の掛け合わせを思わせます。 『