【ニューヨーク=池松洋】トヨタ自動車は3日、6〜8月の北米での生産を現在の計画より6万5000台増やす方針を明らかにした。 トヨタは08年夏以降、米新車市場の低迷を受けて生産体制を大きく縮小してきたが、在庫調整の一巡で市場が底を打ちつつあると判断した。 トヨタが増産するのは、乗用車の「カムリ」「カローラ」、レジャー用多目的車(RV)の「シエナ」「RAV4」、ピックアップトラックの「タコマ」「タンドラ」の6車種。総生産台数は明らかにしていない。 トヨタの米国での販売台数は昨年11月以降、前年同月比の減少率が3割を超えている。このため、北米にある7工場の一部で操業を休止したり、労働時間を短縮して仕事を分かち合うワークシェアリングを導入したりして、減産を続けてきた。