『ゲルマーニア(” Germania “)』は古代ローマ帝国の歴史家・政治家だったプブリウス(またはガイウス)・コルネリウス・タキトゥス(” Publius (or Gaius) Cornelius Tacitus ” 、55頃~120頃)が古ゲルマン人社会の風俗、習慣について西暦97~98年頃に記した著作。以下引用は特に断りない限りタキトゥス著(泉井 久之助 訳註)『ゲルマーニア (岩波文庫 青 408-1)』(岩波書店,1979年)。 『ゲルマーニア』の構成全46章から構成されるが、岩波文庫版ゲルマーニアの翻訳・解説を行った泉井久之助によると内容から以下のように分類できるという。(241頁) 第一部、ゲルマーニアの土地・習俗 1~5章、土地と人とに関する総論的な序説 6~15章、ゲルマーニアの一般習俗(公的生活) 16~27章、ゲルマーニアの一般習俗(私的生活) 第二部、ゲルマーニアの