コロナ禍でライドシェアや民泊など外出を伴う「シェアリングエコノミー」が曲がり角を迎えている。ウイルスと共生する時代になり、消費者の嗜好そのものが変わる可能性があるからだ。新型コロナウイルスの影響から完全に立ち直れるかどうか、どのくらいの期間を要するかは、人々が衛生意識をこれまで以上に重視するか否かにかかっているといっても過言ではないのかもしれない。 3月、各国の政府が外出を禁止したり、控えるように促したりしたことが、シェアリングエコノミーの代表格であるライドシェアを直撃した。16日に米サンフランシスコのベイエリア地区で外出を禁じる命令が出され、同地区を主戦場とするウーバー・テクノロジーズ、リフトの2社の株価は急落。リフトは18日に株価は年初の3分の1に、ウーバーも半値に下がり、それぞれ年初来安値となった。リフトと違い、ウーバーには料理宅配部門のウーバーイーツがあり、こちらは需要増となったが