お餅にカビが生えてしまっても、カビの部分を取り除いて食べれば大丈夫、という声も耳にしますが、真偽のほどはいかがでしょうか? 金内先生は「表面の一部だけにカビ菌があらわれ、ほかの部分は大丈夫のように見えますが、顕微鏡で調べると内部まで根を張っている場合があります。また、菌糸がなくても、菌がつくった毒が、餅に含まれます。目に見えないカビ菌を食さないように、カビが生えたお餅はすぐに廃棄しましょう」と忠告します。 市販のお餅は、カビを防ぐ脱酸素剤や袋内部の空気を無くした真空包装により、長期間保存が可能になりました。切り餅がひときれずつ個包装になっているものは、未開封であれば常温保存で大丈夫です。封を開けてしまったら、なるべく早く食べ切りましょう。 餅つき機で自作したものや、餅つき大会や餅専門店で入手した搗(つ)きたてのお餅は、手や空気に触れることが多いため、餅に菌やウイルスが付きやすく、市販のもの