宮城県石巻市から届いたランドセルを背負う森田めぐみさん=13日、神戸市北区の市営住宅、佐藤写す 東日本大震災で津波に襲われた小学校に残したランドセルが、神戸へ避難した女の子のもとに戻ってきた。宮城県石巻市の市立門脇(かどのわき)小に通っていた森田めぐみさん(8)。この春から通う学校は変わったが、故郷の思い出を背負って新生活を歩む。 「ぬれてないよ。きれいだよ。ノートも教科書も、入ったまんま」 神戸市北区の市営住宅に家族と避難しためぐみさんは、1カ月ぶりに手にした赤いランドセルをさすって目を輝かせた。 3月11日午後2時46分。下校直前の「帰りの会」の途中、地震は起きた。ランドセルを2階の2年2組の教室に置いたまま高台へ。自宅は流され、祖母は行方不明になった。3階建ての門脇小も津波にのまれて焼けた、とあとで聞いた。 母親緑さん(45)、6年生の兄将弘さん(12)と中学校の体育館で避