はじめに 昨年11月に11歳になったばかり、だいぶおじいちゃんになって来たものの、相変わらず甘えん坊で王子様で元気いっぱいだった羽夢(はむ)は、1月21日、突然の事故で虹の橋を渡ってしまいました。 ほとんどの仕事が自宅で完結してしまうわたしは、ほぼ365日24時間、起きてから寝るまでずっと、くっつき虫だった羽夢の不在を、今もまだ、上手に受け入れられずにいます。 仕事中は、食事中は、膝の上に。 「疲れたー!」と横になれば胸の上に。 眠る時には首のくぼみに。 お風呂から上がれば浴室のドアの前に。 家事の、メイク中の足下に。 ちょっとのお出掛けは、鞄の中に。 赤ちゃんの頃からこんな風に 大人になっても同じように 当たり前のように10年以上わたしにくっつき続けた、ちいさなちいさな1.2kgの男の子は、わたしのからだの一部のようになっていて。疲れた時、しんどい時には「だいじょうぶ?」って、まんまるな