1. 発表のポイント ◆ヨコヅナイワシの全長は250 cm以上に達し、水深2000 m以深に棲息する深海固有種として世界最大の硬骨魚類であることを発見。 ◆ヨコヅナイワシの分布が駿河湾よりはるか南方の海山にまで拡がっていることを確認。 ◆環境DNA解析とベイトカメラ調査を組み合わせることで、これまで研究が困難であったトップ・プレデターなど大型の希少種の研究を効率的に推進可能であり、今後の沖合海底自然環境保全地域(沖合海洋保護区)モニタリングにも有効。 2. 概要 国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 大和裕幸、以下「JAMSTEC」という。)地球環境部門の藤原義弘上席研究員らは、海底広域研究船「かいめい」を用いた生態系調査を沖合海底自然環境保全地域において実施し(図1)、環境DNA解析とベイトカメラ観察を組み合わせることで、ヨコヅナイワシの新たな生息地を見出すとともに、本種が水深200
1. 発表のポイント ◆2021年8月13日に発生した福徳岡ノ場の爆発的な噴火は、火山地下の粗面岩マグマだまりを、マントルの深いところから上昇・貫入してきた玄武岩マグマが加熱・活性化させたことで引き起こされたことが、軽石の分析からわかった。 ◆高温でガスなどの揮発性成分を多く含む玄武岩マグマの影響で、一部の粗面岩マグマの中に光学顕微鏡では見えない磁鉄鉱ナノライトが出来てマグマの粘性が桁違いに高くなり、更に玄武岩マグマから生じた多くの熱やガスがマグマだまりに溜め込まれた結果、爆発的な噴火に繋がった。 ◆今回の噴火は、噴出物として殆ど出てきていない玄武岩マグマが、爆発的な噴火の引き金を引いているという、新しい噴火モデルであったことが示唆される。 2. 概要 国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 松永是)海域地震火山部門 火山地球内部研究センター 海底火山研究グループの吉田健太研究員らは、気
フンガトンガ・フンガハアパイの噴火と、それに伴う地震や津波により被害にあわれた方にお見舞いを申し上げます。一日も早い復旧、復興を、心から祈念いたします。 2022年1月15日に南太平洋トンガ諸島フンガトンガ・フンガハアパイで発生した噴火に関連して、JAMSTECの研究者が火山噴火、潮汐変動、津波、気候への影響などのテーマについて解説します。
2020年 7月 29日 国立研究開発法人海洋研究開発機構 国立研究開発法人産業技術総合研究所 国立大学法人高知大学 株式会社マリン・ワーク・ジャパン 1. 発表のポイント ◆430万年前~1億150万年前に形成した太古の海底下堆積物地層から微生物を蘇らせることに成功。 ◆微生物は化石ではなく、現在も生きている活動可能な生命だと実証した。 ◆平均77%、最高99.1%の微生物が地層中で培養可能な状態で生き残っていた。 2. 発表概要 国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 松永 是、以下「JAMSTEC」という。) 超先鋭研究開発部門 高知コア研究所 地球微生物学研究グループの諸野祐樹主任研究員らは、米国ロードアイランド大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所、国立大学法人高知大学、株式会社マリン・ワーク・ジャパンと共同で、南太平洋環流域の海底下から採取した太古の地層試料(430万年前~
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