ローレン・グレアム / ジャン= ミシェル・カンター 著 吾妻靖子 訳 2011年9月 発行 定価 2,500円 ISBN 978-4-903532-61-5 ご注文 (オーム社のページからご購入いただけます) サンプルページ(PDF) ・ 目次、序章 概要 無限とは何かという問題は2500 年にわたり人類にとって深い謎であった.19 世紀末にドイツの数学者ゲオルグ・カントールは,集合論によって無限に新たな解釈を与えた.同時に様々な矛盾の存在が明らかになり,数学者達は進展をとげるには厳しい状況に置かれた.この無限についてフランスの数学者(ボレル,ベール,ルベーグ)はデカルト的な合理的解釈を試みたのに対し,モスクワ数学派は「讃名派」の教えに関連する神秘的で直観に基づいた解釈を試み,独自の進展をとげた 本書は,20 世紀初頭に無限と集合論に挑んだ数学者,特にロシアの数学者を中心に描いている.