2016年7月21日のブックマーク (2件)

  • アレックス・メスーディ『文化進化論』 - logical cypher scape2

    サブタイトルは「ダーウィン進化論は文化を説明できるか」 そのタイトル通り、進化論で文化を説明するという新しい学問分野について、一般向けに書かれた、分野全体を見通す 「統合」がキーワードとして出てくる。日語版序文では、「自然科学と社会科学の統合」「社会科学内部の統合」「国際的な統合」の3つが挙げられているが、特に主だったものは二つ目の「社会科学内部の統合」だろう。 進化論は、生物科学の世界に統合をもたらした。 20世紀初頭まで分裂していた遺伝学と古生物学は、1930〜40年代の集団遺伝学の発展によって、現代的総合と呼ばれる「統合」がなされ、ミクロな現象(遺伝)とマクロな現象(進化)についての研究が同じパラダイムを共有するようになった。 これに対して、現在の社会科学の諸分野はいまだ分裂したままである。文化人類学、考古学、歴史学のようなマクロな現象を扱う分野と、心理学やミクロ経済学のようなミ

    アレックス・メスーディ『文化進化論』 - logical cypher scape2
    tsuka_ryo
    tsuka_ryo 2016/07/21
  • 「公共性」ノート:フレイザーの正義論 - 社会学者の研究メモ

    「公共性ノート」第三弾は、最初のノート(再分配か承認か)でホネットの攻撃対象になったフレイザーの論文から。 中断された正義―「ポスト社会主義的」条件をめぐる批判的省察 作者: ナンシーフレイザー,Nancy Fraser,仲正昌樹出版社/メーカー: 御茶の水書房発売日: 2003/11メディア: 単行 クリック: 21回この商品を含むブログ (10件) を見る このから、第一章「再配分から承認へ?」をまとめる。 サマリ 出発点となっているのは、20世紀末においてみられるとされる、政治を巡る変化である。 ...集団としてのアイデンティティは政治的動員の主要なメディアとして階級の利害に取って代わろうとしている。文化的優位性が基的な不公正=不正義(injustice)として、搾取に取って代わられ、不公正に対する治癒策あるいは政治的闘争の目標として、文化的承認が社会経済的な再配分に置き換えら

    「公共性」ノート:フレイザーの正義論 - 社会学者の研究メモ