2012.11.25 SUN INTERVIEW:なぜ生き物は旅をするか? 世界一のウナギ博士・塚本勝巳と生命のロマンに迫る 現代においても「土用の丑の日」が浸透し続けることからもわかるように、ウナギを愛する日本人。しかし、ウナギの産卵については謎ばかりだということをご存じだろうか。2009年に、やっと産卵場の特定ができたばかりだ。東京大学海洋研究所の「世界のウナギ博士」として知られる塚本勝巳教授は、40年を費やして、ウナギの生態について研究を重ねてきた。その軌跡を記した『世界で一番詳しいウナギの話』を上梓した教授に、研究の裏事情から、さらなる解明に向けての計画までを語ってもらった。 塚本勝巳|KATSUMI TSUKAMOTO 東京大学大気海洋研究所教授。農学博士。専門は海洋生命科学。1971年東京大学農学部水産学科を卒業後、東京大学大学院農学系研究科に進学。74年博士課程中退後、東京