パソコンや家電製品などでは,光ディスクなどを機器の前面に飛び出してくるトレイに載せて挿入,排出できる仕組みをこう呼ぶ。これに対して,製品開発プロセスの分野でフロントローディングと言った場合は,一般に業務の初期工程(フロント)に負荷をかけ(ローディング),作業を前倒しで進めることをいう。 特に製品開発における,初期段階での品質の作り込みのことを指す場合が多い。できるだけ早いうちに問題点を洗い出してこれをつぶし,初期段階から設計品質を高めておこうというものだ。従来は試作後に実施していた検討を,試作品のない設計初期にデータを使って検討するのである。 概念としては新しいものではない。コンカレント・エンジニアリングとともに3次元設計を進める狙いの一つとなっており,多くの企業が恒常的に取り組んでいる。 コンカレント・エンジニアリングが,データを早くから供出することによって,製造や試作など設計以外の部門