谷川弥一衆院議員の陣営関係者7人が公選法違反容疑で書類送検された事件で、焦点となった車上運動員(うぐいす嬢)。公選法によると、選挙運動はボランティア(無償)が原則。ただし法定額内での支払いは認められており、うぐいす嬢には「日当1万5千円」と規定されている。10年前まで谷川氏陣営以外でうぐいす嬢をしていた長崎市の女性は「報酬で1日3万5千円もらっていた」と証言し、選挙戦では違法な報酬が常態化していると明かす。 「うぐいす嬢の現場は拘束時間も長く、本当に過酷。だからこそビジネスとして割り切らないと、とても1万5千円ではやってられない。県内では昔も今も、違法な報酬をもらって、うぐいす嬢を引き受ける人はたくさんいる」 長崎新聞社の取材に応じた元うぐいす嬢の40代女性。20代半ばのときに県知事選で初めて選挙カーに乗り、以降は県議選、市長選、市議選などでマイクを握った。自民党候補者も担当した。アナウン