今の子どもは人工知能より読解力がない、と警鐘鳴らされてるけど、もう少し丁寧に考える必要がある。 私が塾を主宰していた時でも、公立中学で偏差値55以下だと「音読み」の熟語に反応できていなかった。意識、思想、速度、制御、提示・・・音読み熟語を聞いてもピンとこず、ポカンとしてしまう。 そうした子どものご家庭は、NHKを見ない、見たことがないというケースが非常に多かった。見るのは民放のバラエティー番組ばかり。「NHKなんか見る人、いるんですかね?見たい番組一つもないのに、なんで受信料払わなきゃいけないのか」と文句を言ってる親御さんが多かった。 家庭での会話は、単語が多い。文章になっておらず、せいぜい単語は2つ。 そして、音読み単語はほぼ使わない。家庭じゃなく、ウチ、いえ。会話じゃなく、おしゃべり。単語じゃなく、ことば。 このツイートの前半に使っている音読み単語でも、私が指導していた子どもの多くがピ
私は農業研究者だからか、大人も子どもも、トマトや微生物と同じように「どうにもしようがないもの、基本、言うことを聞いてくれないもの」と見なしている。 しかし面白いことに、自ら能動的に動くのなら、話が違ってくる。この点は、微生物もトマトも、そして大人も子どもも同じ。 私のもとに来る学生にいつも出すクイズ。「邪魔な木の切り株がある。これを微生物の力で取り除いてほしい」。こういうと、木材を分解する微生物を見つけだして、それを切り株にぶっかければ?という回答が来ることが多い。実際、学会発表でもそうしたものが多かったのも事実。しかし。 分解微生物を切り株にかけても、3日もすれば跡形もなく消えてしまう。土着微生物に駆逐されて。もちろん切り株はそのまま。分解微生物をぶっかける、ではうまくいかない。 しかしここで面白い方法がある。切り株の周りに肥料をまく。すると、切り株は数ヶ月もしないうちにボロボロになる。
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