地表面がどのような物理状態であるのかを表す地図として,「土地被覆分類図」という地図がある。地球観測衛星によるデータを使い,何らかのアルゴリズムによって,半自動で分類図が作成されている。そして,分類図を使うことで,どこが森林なのかとか,砂漠の場所や海や湖などの水域の分布を知ることができる。 似たような地図としては,「土地利用図」というのがある。これは,農地とか工場とか住宅地など,人間活動がかなり反映されている地図である。たまに,土地利用と土地被覆を混同している人がいるが,別であることに注意するべきである。土地利用の区分では,工場と住宅地は別カテゴリであるが,どちらもコンクリートでできていれば,土地被覆分類図では同じカテゴリになる。ほかに似た地図としては,「植生図」というのもあるが,これは植生を詳細に分けた図である(植生図には現存植生図と潜在植生図というのもあるらしい)。 土地被覆に話を戻すが