安川 一(編)1991a『ゴフマン世界の再構成──共在の技法と秩序──』世界思想社. このWebバージョンには、出版バージョンと表記等で異なる部分があります。このバージョンからの引用は、いかなるものもお断りします。 はじめに(pp. i-v; 謝辞部分を省略) お調子者が「ウケ」狙いで意図的に「ハズシタ」のに、「フォロー」が得られなくて立ち往生。そんな場合、なにをハズシタかというと、話の内容よりも、おしゃべり作法であることが多い。無粋な言葉、タブーへの言及、しつこい「ツッコミ」や蒸し返し。それで、軽いカラカイですんだはずのものが、たとえば、手ひどい攻撃や侮辱に変わってしまう。笑いはしぼみ、冷ややかな空気につぶされて、座はみな石。だれかの機転をひたすら祈るが、そう簡単には直らない。ただふざければいいってもんじゃないわけだ。流れを見極めたうえでの、ふさわしい「ノリ」方がある。それをハズスと輪か