マッドでヒューリーなアレ インパクトのあるイベントの連続で構成された映画を「ジェットコースタームービー」と呼ぶが、この映画はジェットコースターそのものだ。 本作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では、あらゆるイベントが、猛スピードで疾走する車上で行われる。車のボンネットにくくりつけられたままのような120分間で、120パーセントの満足感を味わえた。 この記事では、映画を観て思ったことについて、メモしておく。 <以下、ネタバレ> エンジンを冷やしたら、もう一度走りだすのは難しい 本作で最も重要なセリフのひとつが、イモータン・ジョーが、水に群がる群衆に向けて言う「水に心を奪われてはならない」というやつだ。なぜなら、本作においては、ガソリンと使って走り続けられる人間と、水のある場所に留まり続けてしまうような人間が対比されているからだ。 飲むことのできる水が飲める場所は、作中世界ではイモータン
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