2015-03-04 アニメーションとオタク的主体の欲望の問題系――魔法少女まどか☆マギカ劇場版 叛逆の物語について まどマギ劇場版の『叛逆の物語』というのは、その物語構造やモチーフにおいて、極めて宗教的です。そのことは、冒頭のほむらのモノローグにおいて「輪廻」「解脱」といった言葉が出てくることや、彼女が悪魔化する際に曼珠沙華=彼岸花が使用されていることなどからも用意に理解できます。 本作のキャラクター配置がどのようになっているかと言えば、神としてのまどか、悪魔としてのほむら、天使としてのさやかがいる、という構造です。神まどか、これを便宜的にメタレベルまどかと呼ぶことにしますが、このメタレベルまどかは、自身の使徒としてさやかを、魔女化して自らの結界に内閉しているほむらのもとへと派遣します。同時に自身の化身として記憶を失ったオブジェクトレベルまどかもほむらの夢の中に入っています。 ほむらの夢
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