− 「図書館とともだち・鎌倉」の発足が1998年1月、今年で13年。そもそものきっかけは? 阿曽 ニュージーランドに滞在する機会があって、その時見聞きした図書館サービスにとても感銘を受けたんです。その一つが病院サービス。病院内に公立図書館の分館があり、蔵書も約1万5千冊ある。しかも、カートで司書が病室を回って、歩けない患者には本を届けてくれるんです。ああ、いいなと思いました。私が年をとって動けなくなった時、こんなサービスが受けられるように今から準備しておこうという話を友達にしたら、友の会を立ち上げようということに−。 始めてみると、図書館そのものの働きがよくわかっていなかった。そこで、図書館見学や先生を囲んでの学習会など、まず図書館を知るところからスタートしました。 − どんな活動を? 阿曽 図書館は、私たちが生まれ、言葉を覚え、学び、そして死ぬまで、情報を得て学ぶ、知性と心を