リブロ池袋本店マネジャー 辻山良雄さん(42)(撮影/写真部・植田真紗美)この記事の写真をすべて見る 戦後日本を代表する書店のひとつが姿を消した。7月20日に閉店したリブロ池袋本店だ。 その発信力は、伝説となっている。リブロ池袋の1店舗のみで、浅田彰の『構造と力』(勁草書房)をいち早く何百冊も売り上げ、ベストセラーのきっかけを作った。人文・思想書の流行を牽引(けんいん)する場だった。そして突然知らされた閉店の告知。現役書店員はどう受け止めたのか。インタビュアー・木村俊介氏がリブロ池袋本店マネジャーの辻山良雄さん(42)に話を聞いた。 * * * 閉店の理由は、報道で公表されているように「西武百貨店との契約が満期に達し、その契約更新がなされなかったこと」です。うちとしては契約を更新するよう働きかけたのですが。場所などは未定ですが、今後、創業の地であるこの池袋で、新たな店舗を探しております