東京の表参道交差点のすぐ近くに、山陽堂書店という小さな本屋があります。1945年5月の山の手空襲にも建物が耐え、逃げ込んだ多くの人の命を救ったという逸話もある、明治24年(1891年)創業の老舗です。構えは文字どおりの「町の本屋」ですが、いまは2階と3階が「ギャラリー山陽堂」という画廊になっており、さまざまな展覧会やトークイベントが行われています。 この「ギャラリー山陽堂」を会場として、8月21日・22日の両日に「本の産直・夏まつり」が行われるという話を聞き、さっそく初日に行ってきました。 小出版社が集まって本を売る理由 この産直フェアに参加したのは、以下の出版社です。 長引く出版不況といわれるわりに、小さな出版社の創業はいまちょっとしたブームです。この催しに顔を出してみようと思ったのは、その当事者の人たちに話を聞いてみたかったからです。 上のリンクをみれば分かるとおり、参加社のなかには2