確率には3種類あるのだとか。 主観的確率 経験的(統計的)確率 公理主義的確率 今回は公理主義的確率を扱う。 Notation 事象 まずは用語の定義! 抽象的な集合\(\Omega\)を全(体)事象だとか標本空間だとかと呼ぼう。この2つの語は同じ意味である*1。 \(\Omega\)は一般に無限で構わない。高校数学まででは無限集合を扱わない上、定義の仕方が集合の要素数なため扱えないというだけである。 \(\omega\in\Omega\)を標本点といい、標本点の集合、即ち\(\Omega\)の部分集合\(E\)を事象という。特に標本点だけからなる集合\(\{\Omega\}\)を基本事象だとか根源事象だとかという。 \(E=\emptyset\)のとき、\(E\)を空事象といい、\(E=\Omega\)のとき、\(E\)を全(体)事象という。 これら事象に対し、0~1の実数値を割り振るこ