欧州ではあまり見かけない上腕部の瘢痕[ロンドン発]米ハーバード大学公衆衛生学部のメガン・マリー教授がツイートで「BCGワクチンの接種は新型コロナウイルス感染症に対して効果があるか試す価値はある」と呼びかけています。 BCGワクチンは結核の予防に有効なワクチンで、針が9本あるスタンプ状の接種器で上腕部に2回押し付けて行います。日本人にある上腕部の瘢痕(はんこん)は欧州ではあまり見かけません。 新型コロナウイルスのワクチン開発には少なくとも2年はかかるため、患者との濃厚接触で感染、重症化するリスクが高い医師や看護師にBCGワクチンを接種させてはどうかという臨床研究が相次いで始まりました。 なぜBCGワクチンが注目されているかというとオフターゲット(結核以外の感染症への)効果が報告されているからです。 免疫が訓練される?免疫学の第一人者である大阪大学免疫学フロンティア研究センターの宮坂昌之招へい