木造住宅といえば、戸建ての住宅や低層のアパートなどが一般的ですが、いま、その常識が変わろうとしています。木造の高層マンションが登場しているのです。世界では、デザイン性や環境に優しい建物として注目されている木造高層建築が、日本でビジネスとして成功するのか。そして、火災に耐えられる安全性は確保できるのでしょうか。将来は20階建ても夢じゃないと言われる木造高層建築、その最前線を取材しました。(経済部記者 岡谷宏基) 仙台市に、ことし2月に完成した10階建てのマンション。外から見ると、一見ごく普通のマンションですが、部屋の中に入ると、大きな木の柱がどーんと構えています。 実はこのマンション、柱や床、壁といった骨組みの約4割が木造なんです。マンションの骨組みをみると、1~3階は鉄骨を中心に、4~10階には木材が中心に使われています。木と鉄を組み合わせた「ハイブリッド構造」で、十分な耐震性も確保しまし
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