経済産業省原子力安全・保安院は7月22日、原子力発電所の検査報告書などが、P2Pファイル交換ソフト「Winny」で流出したと明らかにした。流出元は分かっていないが、Winnyのウイルスに感染した保安院職員の私物PCから流出した可能性が高いという。 流出したのは、東京電力柏崎刈羽原発、関西電力美浜原発、関西電力美浜原発、九州電力川内原発の検査報告書など5種類で、2000年5月から2002年7月までに作成されたもの。核防護物質情報や個人情報など機密情報は含まれていないとしている。 流出した資料のうち3種類は公開しており、保安院のWebサイトなどから誰でも入手できたが、2種類は非公開で、原発検査の手順などが書かれていた。ただ、現在の検査手順とは異なっており、流出による業務への影響はないという。 先月、経産省の問い合わせメールアドレス宛に「ネットで原発情報を拾った」とするメールが匿名の個人から届き