「不動産の価格査定とは、こんなにテキトーでいい加減なものなのか!」 初めてこの業界に足を踏み入れたときに受けた衝撃は、今でも鮮明に覚えている。 査定担当者の経験と勘で決定していた価格 不動産取引というものは、瞬時に、しかも反復して大量の売買が行われる株式取引などとは異なり、一つひとつ個別の相対取引だ。それゆえ、取引価格の妥当性には、どこまでいってもあいまいさがつきまという。また、不動産価格査定の手法は、その価格の決め方も「土地がだいたいいくら」「建物は10年でおよそ半値」「25年程度でほぼゼロ」といったもので、最終的には査定担当者の経験と勘で査定価格を決定する。非常に大ざっぱな査定方法であるのが現状だ。 こうした実情を改善し、不動産価格を限りなく透明化させるため、国は現在「不動産総合データベース」の整備を進めている。 不動産情報といえば、たとえば、不動産業者間物件情報交換ネットワークシステ
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