前回は、2024年11~12月に開催されたタイ最大級のモーターショー「The 41st Thailand International Motor Expo 2024」をリポートした。中国系メーカーの総展示面積は日系メーカーの1.2倍、開催期間中の成約台数に占めるシェアも日系の42%に対して中国系は49%と逆転していた。さらに、日系が得意としてきたミニバンやピックアップトラックの電気自動車(EV)も展示しており、日系の牙城ともいうべきタイ市場の今後が気がかりとなる展示会であった。 今回は、バンコク市の中心部、ならびに東西100kmの幹線道路での走行車両、さらには沿道のディーラー展開状況などからEV普及の現状を探る。さらに現地の自動車業界関係者へのインタビューから、日系サプライヤーへの影響を整理したい。
