「祈りの物語」としての『鋼の錬金術師』 - tukinohaの絶対ブログ領域 ↑の記事と少しだけ関連した話です。殴り書きですが、今回はアブストラクトを示すだけにしたいと思うので。 「好き嫌いは人それぞれ。尊敬する批評家がある作品を名作だと言ったとしても、その評価に従う必要はない」。これを真理として認めることに異論のある人はめったにいないでしょう。しかし、これって意味のある言葉なのでしょうか? 現実に「名作」と呼ばれる作品が存在し、過去の有名な作品が「古典」としてもてはやされ、僕たちは「あれが好きだ」「これが好きだ」という自分の気持ちを疑わない。他人の評価は相対化するくせに。作品評価を「人それぞれ」と相対化することによって明らかになるのは、皮肉にも相対化し得ない評価の存在です。そして、その相対化し得ない評価と真剣に向き合うことが相対化の目的である、と僕は考えます。 矛盾している、間違っている