広義の極東 極東(きょくとう、英語: Far East)とは、ヨーロッパから見て遠方にあるアジアの地域概念を指す。狭義では東アジア及び東南アジアの国々、広義ではロシアの一部地域を含める。 元々アジア圏内は歴史上インドを中心に栄えており、それを軸に地政学あるいは国際政治学上の地理区分が行われた[1]。ヨーロッパから見てそのインドより遠方の地域は極東と名付けられた[2]。 一方で、インドより近辺の地域は「中近東(Near and Middle East)」の呼称が一般的であった[2]。しかし、20世紀になり中東の概念が用いられるようになったことで、極東(Far East)、中東(Middle East)、近東(Near East)に三分した呼称で地域が区分されるようになった[2]。極東は列強諸国の進出が争われている地域、中東はイギリスからインドに至る要路に存在する地域、近東は東方問題が焦点にな