「はやぶさ」は再突入の約3時間前に、高度約7万kmでカプセルを秒速10cmという遅い速度で分離しました。その後ウエスタン・オーストラリア州上空からオーストラリア大陸上空へ。6月13日22時51分(日本時間)ころに、高度約200kmで大気圏へ突入しました。 その時の速度は秒速12kmにも達します。高度110km以下になると大気が急激に圧縮(断熱圧縮)されることにより急激に表面温度が上がります。カプセルの周囲は高温のプラズマに包まれ、地上からは明るい流れ星として見ることができました。高度110km以下でしか光りませんので、残念ながらこの流れ星を日本から見ることはできません。カプセルと「はやぶさ」本体はほとんど同時に大気圏に突入してきますので、非常に接近して一緒になって見えました。高度65~55kmくらいで最大の明るさになりました。(満月の明るさを大きく越えて、人の影が地面に映ったと報告されまし