"不戦無敵の影殺師"というラノベがとても面白かったので紹介しておく。 作者が趣味で書いていたものをガガガ文庫が出版させてくれた、という経緯の作品とのこと。そのため最近のラノベのトレンドとはちょっとずれた作風になっている。 簡単に言うと"異能力者は危険なので管理したいのである"という世の中に対して異能力者たちはどういった立場を取るべきか?という内容の話。"異能力"を"高度な技術"と置き換えると技術者のひとたちにも身近な話であるように感じる。 物語には二人の重要な人物が登場する。ひとりは主人公、冬川朱雀。もうひとりは、最強の異能力者と呼ばれている瀧ヶ峰万里。どちらも暗殺者の家系であり高度な異能力を扱える。 だが世の中は派手だが危険度の少ない、パフォーマンスとしての異能力を求めている。異能力パフォーマーにならなければ仕事がなく、生きるためのお金を稼ぐことができない。 これに対して朱雀は異能力者を