3月1日に68歳で死去した漫画家の鳥山明さんは「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」といった作品を通じ、多くの人を勇気づけてきた。漫画家の棚園正一さん(41)は作品だけでなく、鳥山さん本人との出会いが人生の大きな転機となった。不登校に苦しんでいた中学1年の頃、鳥山さんにかけられた言葉を大きな支えにデビュー。鳥山さんは漫画家としてはもちろん、一人の大人としても目標となる人だったという。 世界を変えてくれた学校に行けずつらい日々を送っていた中学1年のとき、鳥山さんの原画展に行ったことをきっかけに漫画家を志した。母親が同級生だった縁で、鳥山さんの自宅を訪ねることができた。 自分の作品を見せると、鳥山さんは「世界があるね」とほめてくれた。思い切って「学校に行かなくても漫画家になれますか?」と尋ねると、「学校に行かなくてもなれるとは思うけどさ、行ったほうが学校の話とか描けるから便利かもね」。あっさり