ロシア軍のドローン(無人機)操縦士の執念と幸運のたまものだった。9日かその前日、この操縦士はウクライナ東部ドネツク州ポクロウシクの郊外でウクライナ軍の車列を発見した。それには、パトリオット地対空ミサイルシステムの4連装発射機を載せたトレーラー少なくとも2両が含まれていた。 ロシア軍の9К720イスカンデル短距離弾道ミサイルの運用部隊は、普段よりも迅速に対応したようだ。もしかすると数百km離れた地点から、ウクライナ軍の車列に狙いを定め、イスカンデルを発射した。それは車列を直撃し、パトリオット発射機の車両とみられる2両が爆発した。その要員もほぼ確実に死亡した。 ロシアがウクライナで拡大して2年あまりたつ戦争で、ロシア軍がパトリオットシステムを見つけ出し、その一部を撃破したのは初めてだ。ロシア側にとっては、これ以上ないほど重要なタイミングでの戦果になった。 ウクライナ側は先月下旬から今月初めにか