目黒区誕生後は、目黒区上目黒四丁目の一部となったが、住居表示制度が施行された昭和40年以降は、祐天寺一丁目1番から21番、上目黒四丁目1番から26番・28番から45番辺りが当時の蛇崩に該当する。 地名「蛇崩(じゃくずれ)」の由来は、江戸時代に編さんされた「新編武蔵風土記稿」によると「昔、大水の際、崩れた崖から大蛇が出たことから、この地名が生まれた」と記している。 また一説には、「砂崩(さくずれ)(土堤崩をいう古語)」が、「じゃくずれ」に転化し、付近を流れる蛇行屈曲した川の状態から、「蛇崩」の文字を当てたのではないか」とも言われている。いずれにしても、蛇崩地域の北側を蛇行する蛇崩川が浸食した地形がもたらした地名といえよう。 この蛇崩川は、目黒川の支流で、世田谷区弦巻から東流し、上馬、三軒茶屋、下馬を経て、本区に入り、東横線中目黒駅付近から目黒川に注ぎ、全長5.2キロメートル。現在は、大部分が