北海道・小樽市のおたる水族館で飼育するクリオネの群れの中から、クリオネの仲間「イクオネ」が見つかり、同水族館で展示している。 イクオネは、クリオネと同じくオホーツク海や北大西洋などに生息する、殻のない貝の一種。最初に発見した水中写真家、中村征夫(いくお)さんの名前から命名された。同水族館のイクオネは体長約1センチで、クリオネよりも一回り小さい。クリオネの特徴であるとがった尾がなく、体のピンク色の部分が、クリオネよりも大きい。 おたる水族館のイクオネは、昨年12月にオホーツク海で採取したクリオネ約50匹の水槽に、3匹が交ざっているのを、飼育員が見つけた。その後も、オホーツク海から採取したクリオネの集団の中から、イクオネ約10匹が見つかったという。同水族館はクリオネとイクオネを同じ水槽で展示しており、「クリオネの群れの中からイクオネを見つけてみて」と呼びかけている。