概要 江戸時代の200年続いたベストセラーである「武鑑」を網羅的に解析し、江戸時代の大名家(藩)や幕府役人に関する人物・地理情報などの中核的情報プラットフォームを構築するプロジェクトです。ソフトウェア開発では一般的な「差分を読む」という差読(differential reading)技術を導入することで、多数のバージョンに対する網羅的な解析を試みます。 CODHと国文学研究資料館が協働して公開する日本古典籍データセットには、2017年12月現在381点の『武鑑』が含まれています。その中から、重点的に構造化する対象として寛政武鑑(1789)を選び、共時的にデータを網羅的に構造化します。 次に差読技術の適用対象として、江戸時代の大名家(藩)に関する情報を含む354点の武鑑を選び、経時的にデータを構造化します。そしてこれら2つのアプローチを組み合わせることで、網羅的な分析を拡大していく計画です。