11.23. SNATターゲットSNAT ターゲットは送信元ネットワークアドレス変換 (Source Network Address Translation ) を行うのに用いる。つまりこのターゲットは、パケットの IP ヘッダに書かれている送信元の IPアドレスを書き換える。こうしたことが必要となるのは、例えば、ひとつのインターネット接続を複数のホストで共用しなければならない場合だ。その際には、カーネルのフォワード機能をオンにして、ローカルネットワークから出ていくパケットの送信元 IP を、インターネットコネクションそのものの IP へと書き換えるような SNAT ルールを書けばいいわけだ。我々のローカルネットワークは通常、 IANA の定めるところの LAN 内でのみ許される IPアドレスを使用しているため、このようにしないと、外の世界では、返答のパケットをどこへ送ればいいのか知る由も