事務処理に必須の「ファイル・ロッキング」 事務処理に必須で、しかも、まとまった情報の少ない、 UNIX システムのファイ ル・ロッキングについて、その原理と手法を解説します。この解説は、この問題の すべてをカバーするわけではありませんが、現実に発生するすべての問題に対処す ることができます。 creat(), link(), open() 等のシステム・コールについては、 UNIX プログラミ ング・マニュアルの2章を併読するとわかります。POSIX 1003.1 のロック機構に ついては、規格書だけではわかりにくいと思いますので、詳述しました。 ファイル・ロッキングの必要性 「UNIX」は、マルチ・ユーザ/マルチ・タスクの OS ですから、もともと、複数の ユーザが協力して、同じ仕事をする形態の事務処理に適しているわけですが、UNIX 成功の基盤となった、 一貫したテキストファイルの採用