文字が書かれたものとしては日本で最古となる5世紀終わりごろの古墳時代の須恵器が石川県能美市の古墳群の出土品から確認され、専門家は、文字の導入や普及の過程を知る貴重な資料として注目しています。 文字が確認されたのは、石川県能美市にある和田山古墳群で昭和52年に見つかった5世紀終わりごろの須恵器(すえき)のつぼと、高つきふたの2点で、市の教育委員会がおととしから再調査を行っていました。 いずれも竹串のような道具で表面を削って文字が書かれ、高さ15センチほどのつぼには時刻や方位を表すのに使われたえとの「ひつじ」に当たる「未」と読める漢字1字が外側に刻まれていました。 また、直径12センチほどのふたの表面には、縦書きで「二年」と読める漢字2文字が刻まれ、何らかの時を表すものとみられています。 これまで、文字が確認された須恵器は大阪府と滋賀県で見つかった6世紀ごろの2点しかなく、今回見つかった5世紀