外国法の邦訳を体系的、網羅的に探す有効な検索ツールはありません。ここでは、主に、データベース等を用いて外国法の邦訳が掲載された資料を調べる方法を説明し、参考までに外国法の邦訳が多数掲載された資料を紹介します。なお、【 】内は当館請求記号です。 1. 調べ方1-1. 国立国会図書館サーチで探す外国法令邦訳書誌データベース(β版 ) 外国の法令が邦訳されたテキストが国立国会図書館所蔵の資料に収録されているかを検索することができます。 国立国会図書館サーチを国名や法令名で検索します。外国法の邦訳本文とは限りませんが、当該法令について解説した資料などがある場合もあります。 (検索例)スウェーデンの「刑事訴訟法」 国立国会図書館サーチの「詳細検索」で、「キーワード」に「スウェーデン」及び「刑事訴訟法」など関連するキーワードを入力して検索します。以下の資料などがヒットします。 萩原金美 訳『スウェーデ
ここでは、EU法の立法過程及びその過程にある法案や関連資料の調べ方を紹介します。なお、【】内は当館請求記号です。 1. EU法とは1-1. EU法の種類EU法は、一次法、二次法、判例等に分けることができますが、ここでは主に二次法を対象にしています。EU法の種類の概要は、「EU(欧州連合):EU法について」のページをご覧ください。 1-2. 関係機関と立法法案の内容により異なりますが、EU法の立法に際しては、欧州委員会(European Commission)が提出した法案を、欧州連合理事会(Council of the European Union、以下EU理事会)と欧州議会(European Parliament)[1]が審議して採択するのが一般的です。また、一部の法案では、補佐機関である経済社会評議会(Economic and Social Committee)及び地域委員会(Comm
1848年以来、連邦の立法機関は国民議会 ( 下院 ) と全州議会 ( 上院 ) の両議会から成り立っている。これらの議会の議員は「兼業議員」。専業の政治家はいない。 「スイス連邦の立法機関である両議会は、1848年にアメリカ合衆国という手本をまねて創られた」。このように推測されても不思議はない。だが、これは間違いで、スイスの議会は「長い交渉の賜物」なのだ。 議会の発展 各州ごとに、人口に比例した数の議員が選出される国民議会。この議会の役目は代議制民主主義の要望に応えることだった。一方の全州議会は、古くから2人の州代表を送っていた「州代表者会議」の延長だ。ただし、準州の代表者は今日と同じく1人に限られていた。 両議会の選挙が初めて行われたのは1848年10月。当時の国民議会は111議席しかなかったが、人口の増加とともに議席数も増え、1962年に200議席と定められた。全州議会の規模はこれま
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