数多くの人気ラジオ番組の脚本を手がけ、戦後、ラジオドラマの黄金時代を築いた放送劇作家の西沢実さんが、今月2日、肺炎のため東京都内の病院で亡くなりました。 95歳でした。 西沢さんは大正7年に長野市で生まれ、昭和24年にNHK専属の放送作家となりました。 実験的なラジオドラマの脚本を数多く手がけ、戦後、ラジオドラマの黄金時代を築きました。 このうち、学校向けに放送された番組「マイクの旅」では、20年余りにわたって脚本を1人で担当したほか、昭和32年に始まった「架空実況放送」は、関が原の戦いや二・二六事件など歴史に残る出来事を、あたかも目の前で起きているかのように実況放送の形で伝え人気を集めました。 さらに後進の放送作家の育成にも当たり、平成2年からは日本放送作家協会の理事長を6年にわたって務めました。 昭和59年には紫綬褒章、平成8年には放送文化賞を受賞しています。 西沢さんは90歳を過ぎて