1ラウンド終了間際、井上尚弥の右がノニト・ドネアのテンプルをとらえる寸前の1枚。撮影した福田直樹氏の「パンチを読む能力」の高さが窺える photograph by Naoki Fukuda 圧巻の2回TKO。6月7日、さいたまスーパーアリーナのリングサイドで井上尚弥とノニト・ドネアの再戦を撮影した「パンチを予見する男」の脳裏には、11年前の記憶がオーバーラップしていた。米リング誌のメインカメラマンを務めた経験を持ち、全米ボクシング記者協会(BWAA)の最優秀写真賞を4度受賞した福田直樹氏が、“ドラマ・イン・サイタマ2”の衝撃を語った。 【写真】井上尚弥の“ありえない右”がテンプルを打ち抜いて…世界的ボクシングカメラマンが激写した決定的瞬間の連続写真や、11年前の「ドネア、伝説の左フック」を見る 入場は2人とも落ち着いていて、いつも通りの雰囲気のように見えました。ドネア選手は昔に比べるとギラ